昨年12月、那覇市首里末吉町にある末吉公園内の十数カ所に落書きが発見された問題で、白色の塗料で「生」と書かれた新たな落書きがあるのを、那覇市文化財課が見つけた。同課は被害額を算出し、2月に県警に告訴状などを提出した。現在は落書きの除去に向けて検討作業を進めている。
落書きは国指定史跡「末吉宮跡」に含まれる、遍照寺跡の石垣などで確認された。市文化財課は、これまでに落書きの除去作業を2度実施したが、完全に塗料を取り除くことはできていない。同課によると、落書きされた石垣や石畳は、石材に塗料が染みこんでいるという。
1月に同課職員が見回りのために末吉宮跡を訪れたところ、昨年12月に落書きがあった石垣に新たな落書きを発見した。本紙記者が22日に現場を確認したところ、12月の落書きと思われる赤色の模様と、白色の塗料で書かれた「生」の文字が石垣に残っていた。
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