4月9日、99歳で亡くなったエディンバラ公フィリップ殿下。17日にウィンザー城で執り行われる葬儀には、高位王族から退いたヘンリー王子(欧米圏での愛称はハリー)がどのような形で参列するのか、注目が集まっている。
The Guardianによると、エリザベス女王は棺の後に着いて王族が行進する際、ウィリアム王子とヘンリー王子が並んで歩かぬよう指示したという。
英王室メンバーは序列が厳しく定められており、葬儀の行進の際もそれは同様だ。まず先頭にフィリップ殿下の4人の子どもたち。つまり、チャールズ皇太子、アン王女、アンドルー王子、エドワード王子だ。その後ろに通例であればウィリアム王子とヘンリー王子が並ぶはずだが、女王の意向で間に従兄弟のピーター・フィリップスを挟み、3人で歩くことが決まったようだ。
また、今回王族が軍服ではなく喪服を着用すると宮殿が発表したことについても様々な憶測が飛び交っている。
公式行事において、王族は軍服を着用することが多く、今回もアンドルー王子が軍服着用の許可を願い出たとDaily Mailが報じた。アンドルー王子は未成年に対する性的虐待で有罪となった故ジェフリー・エプスタイン受刑者と交友関係にあり、自身にも買春疑惑が取り沙汰されたため公務から引退し、軍の名誉称号を剥奪された。ヘンリー王子も高位王族から引退した際、殿下(His Royal Highness)の称号と共に数々の軍の役職を失っている。アンドルー王子に軍服を着用を許せば、海軍関係者や国民から不満が噴出することは避けられない。また、アフガニスタンの従軍経験がありながら、もはや軍服を着ることができなくなったヘンリー王子1人が喪服では恥をかかせることになるため、王族全員が喪服を着ることにしたのだと同紙は伝えている。
宮殿の広報担当者はは全ての差配に女王が署名済みであると発表。葬儀の参列者リストも予め公表済みだ。こちらに一部を抜粋する。
1 エリザベス女王
2 チャールズ皇太子
3 コーンウォール公カミラ夫人
4 ケンブリッジ公ウィリアム王子
5 ケンブリッジ公キャサリン妃
6 サセックス公ヘンリー王子
7 ヨーク公アンドルー王子(チャールズ皇太子の弟)
8 ベアトリス王女(アンドルー王子の長女)
9 エドアルド・マペッリ・モッツィ(ベアトリス王女の夫)
10 ユージェニー王女(アンドルー王子の次女)
11 ジャック・ブルックスバンク(ユージェニー王女の夫)
12 ウェセックス伯エドワード王子(チャールズ皇太子の弟)
13 ウェセックス伯ソフィー夫人
14 ルイーズ・ウィンザー(エドワード王子の長女)
15 セヴァーン子爵ジェームズ(エドワード王子の長男)
16 アン王女
17 ティモシー・ローレンス(アン王女の夫)
18 ピーター・フィリップス(アン王女の長男)
19 ザラ・フィリップス(アン王女の長女)
20 マイク・ティンドール(ザラの夫)
21 スノードン伯爵デイヴィッド(故マーガレット王女の長男)
22 サラ・チャット(故マーガレット王女の長女)