【名護・与那原】名護市と与那原町は6日、65歳以上の高齢者を対象にした、新型コロナウイルスワクチン集団接種の受け付けを開始した。電話やインターネット上で予約が殺到し、苦情が寄せられるなど混乱した。住民からは「機械で無作為に抽出して接種の順番を決めるなど、市民にも行政にも負担にならない方法を考えてほしい」などの意見も寄せられた。名護市は午前9時から予約を受け付け、インターネット予約は1600人の枠が1時間半で埋まった。5回線の電話は鳴りっぱなしで、午後4時すぎに500人分の予約が埋まった。5月接種の予約は終了したという。
名護市の60代男性は「60回近く電話をしたがつながらずストレスがたまった」とため息をついた。窓口に数十人が詰め掛け、電話がつながらないことに対する苦情や、窓口で直接予約できないか問い合わせがあったという。市の担当者は「窓口では予約ができないことを案内している」と話した。
16日から集団接種が始まる与那原町では、6日に受け付けが始まり、同日だけで1525人が電話や無料通信アプリ「LINE(ライン)」で予約した。予約開始の午前9時から10時までの間には一時予約が殺到し「つながらない」など苦情が寄せられた。町の担当者は「平日午後5時まで受け付けている。焦らず予約してほしい」と呼び掛けた。
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