発生から2日後のエルドラド火災(写真:AFP/アフロ) 画像を見る

昨年は米カリフォルニア州で山火事が相次ぎ、過去最悪の甚大な被害をもたらし、今年7月にも山火事が頻発している。大小複数の山火事が連鎖的に発生したことが原因だが、このうちの一つにあたる昨年9月の「エルドラド火災」を起こした夫婦が、過失致死罪で起訴された。

 

USA TODAYによると、レフジオ・マヌエル・ヒメネスJr.被告とアンジェラ・レニー・ヒメネス被告は、昨年9月5日、同州ユカイパ市のエルドラド・ランチ・パークで赤ちゃんの性別発表パーティーを開催した。このときに使った花火も上げられるスモークマシンから枯れ草に引火して、火災が発生したという。夫妻はペットボトルの水で消火を試みたが、折からの強風と乾燥で瞬く間に燃えあがってしまったと当局が公表している。

 

地元紙のDesert Sunは、この火災で5軒の住宅と15棟の建物が倒壊、数百人が避難を余儀なくされ、93平方キロメートルもの山林が焼き尽くされたと伝えている。さらに、消火活動にあたっていた勤続14年のベテラン消防士、チャーリー・モートンさんが亡くなり、負傷者も13名に及んだ。

 

ヒメネス夫妻は非自発的過失致死罪の重罪1件、深刻な負傷をもたらす火災を起こした重罪3件、居住建造物へ火災を起こした重罪4件、財産への火災を起こした軽罪22件で今月20日に起訴されたが、無罪を主張しているとDesert Sunは報じている。サンバーナディーノ郡地方検事のジェイソン・アンダーソンは、全ての罪状で有罪になった場合、夫妻には15年から25年ほどの刑が科せられる可能性があると記者会見で述べた。検察側は5万ドルの保釈金を要求したが、判事は自己誓約での保釈を認めている。

 

前出のUSA TODAYによれば、亡くなったモートンさんは、大規模な森林火災に対応する約20名の精鋭部隊「ホットショット・クルー」に所属していた。ホットショット・クルーは、消火活動の最も困難な局面を引き受けるチームだという。

出典元:

WEB女性自身

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