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「飛び道具的な役はたくさんやってきましたけれど、センターでこういうキャラはレアですね(笑)。企画・原作・脚本を担当する秋元康さんはエンターテインメントのへそにいらっしゃる方。これも、うねりを作り出す魔法の何かなのかなあと思いながら挑んでいます」

 

そう話すのはドラマ『漂着者』(テレビ朝日系・毎週金曜23時15分から ※一部地域を除く)で記憶喪失の漂着者を演じる斎藤工(39)。これまでも一風変わったキャラクターを演じることが多かった彼だが、今作では食生活を変える、爪を伸ばすなどして私生活から役に近づけたという。

 

「僕らが作るものはフィクションで、今回僕が演じるヘミングウェイも、視聴者は虚像だと思って見ていると思います。ただそのなかでも、『あれ? 本物の予言者かも!』という瞬間があればあるほど、みなさんは本能的に作品に没入できる。突拍子もない入口だったらなおのこと、生身の僕らが、“真実”をほどよく入れて演じることがいちばん大事だと思っています」

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