「私自身、総裁選出馬を予定する中なかで、コロナ対策と選挙活動を考えると、莫大なエネルギーが必要で、やはり両立はできない。国民に約束している新型コロナ感染拡大を防止するため、専任したい」
9月3日、こう話したのは菅義偉首相(72)だ。今月中旬から自民党総裁選が行われるが、菅首相は冒頭のように“立候補しない”との意向を示した。
さかのぼること半月ほど前、菅首相は8月17日の会見で総裁選に対して「時期が来れば当然と答えており、変わりはない」とコメント。23日には側近である小此木八郎前国家公安委員長(56)が、菅首相自身の地元である横浜市の市長選で敗北。その際にも、「時期が来れば出馬するのは当然だという考え方に変わりはない」と総裁選に意気込んでいた。
さらに同月末には、総裁選のライバルである下村博文政調会長(67)を“牽制”したことが報じられた。
「菅首相は下村政調会長を官邸に呼び出し、10分ほどの会談を実施。そして、下村氏に出馬する意向があるかどうかを確認し、『政調会長が出馬するなら、経済対策の取りまとめをお願いすることにはならない』と伝えたといいます。つまり『総裁選へ出馬するなら、政調会長を辞任せよ』と迫ったというのです」(全国紙記者)
根回しするほど総裁選に息巻いているのかと思われたが、しかし出馬は断念。それも「新型コロナ感染拡大の防止に専念したい」という不思議な理由だ。
出典元:
関連カテゴリー: