画像を見る

18年9月15日に樹木希林さん(享年75)が亡くなってから今日で3年。もう希林さんが出演する新作を見ることはできないが、泰然自若とした生き方を貫き通した彼女が生前に遺した多くの作品や言葉は今も多くの人々に力を与えている。

 

60年近いキャリアを持つ希林さんだが、本誌は活動初期から何度も取材をともにしてきた。そんな本誌ならではの秘蔵写真やエピソードとともに、希林さんの意外な素顔を改めて、振り返りたいーー。

 

1961年に文学座一期生として演劇研究所に入り、「悠木千帆」として俳優活動を始めた希林さん。杉村春子さん(享年91)の付き人を務めながら、64年には俳優で劇作家の岸田森さん(享年43)と結婚。その結婚生活はわずか4年で幕を閉じたが、本誌が2人を取材した際は屈託のない笑顔を見せていたのが印象的だった。

 

73年10月にはロックシンガー・内田裕也さん(享年79)と結婚。女性問題や暴力沙汰などとにかく破天荒な裕也さんだったが、希林さんも決して負けていない。結婚発表会見では、笑顔をあまり見せることなく、終始クールな受け答え。そして、葉巻をふかしながら記者の質問に応えるその姿に取材陣も惹きつけられた。一人で東京大学の学園祭に現れ、軽音楽サークルのコンサートに出演したことも。

 

74年に国民的ドラマ「寺内貫太郎一家」(TBS系)に出演し、その人気を不動のものに。そうかと思えば77年には芸名の「悠木千帆」をオークションにかけ、たった数万円で売却してしまうなど、常に“先の読めない人”だった。

 

【命日】樹木希林さん 結婚会見で豪快に葉巻を…秘蔵写真で振り返るクールな素顔
画像を見る 内田裕也さんとの結婚発表会見で葉巻をふかす希林さん

 

すべての物事に対して超然とした態度を取る希林さんだったが、それは自身の家族にも同じ。76年に一人娘・内田也哉子(45)が誕生するも、希林さんは決して甘やかしたりはしなかった。“やけど”を教えるためにわざと也哉子の手を熱い鍋に近づけたり、余計なものを買い与えず、おもちゃに至っては一つも買ったことがないという。その姿勢は、生まれた孫たちにも不変だった。

 

本木雅弘(55)と也哉子の間には3人の子供が誕生し、2世帯住宅で希林さんも生活をともにしていた。孫に対しても容赦はなく間違っていると思えば、「そんな考え方はおかしい」とぴしゃりと言い放ち、泣かせることもざらにあったようだ。

 

しかし、決して希林さんはただ厳しいわけではなかった。孫の雅樂(24)がモデルデビューするかを迷っていた際は、「人の作った洋服やモノを身につけ、それも輝かせなければならない。それを活かすも殺すもあなた次第」と背中を押すことも。そして、UTAとしてモデルデビューした雅樂は希林さんが生前愛した車「トヨタ オリジン」を乗り継ぐなど、その意志は着実に受け継がれている。

 

昨年の希林さんの三回忌に際し、本誌が雅樂に話を聞いた際、彼はこう言っていた。

 

「はい、大好きなおばあちゃんでした。晩年までいろんなことに興味を持っていて。よく言っていた『なんでも面白がりな』という言葉は今でも強く、僕の胸に残っています」

 

今日も希林さんは空から家族の活躍を見守っていることだろうーー。

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: