アメリカン航空の客室乗務員を殴った男が11月1日、暴行罪で起訴された。最高で懲役20年の刑が科される可能性があるとABCニュースなどが報じている。
事件は10月27日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港から、カリフォルニア州へ向かう機内の中で起こった。
New York Postが入手した宣誓供述書によると、ファーストクラスに乗っていたブライアン・シュー(20)はトイレが空くのを立って待っていたが、シートベルト着用サインが出たため、客室乗務員が座席に戻るよう促した。
するとシューは突然暴れ出し、乗務員の女性の頭を肘打ちし、さらに殴りつけたという。
飛行機はコロラド州デンバーの空港に緊急着陸し、シューは身柄を拘束された。
彼の暴行は複数の乗客が目撃しており、乗務員がトイレのドアに思い切り顔をぶつけ、鼻の骨を折っていたとの証言もあると、New York Postは伝えている。
しかし、シューは、通路でストレッチをしているときに乗務員がぶつかってきて勝手にケガをしたと主張。
また、同行していたシューの母親は、「息子は脳の手術を受けて以来、興奮しやすくじっとしているのが苦手になってしまいました。頭を触られることも怖がるんです」と供述したと、前述のNew York Postは報じている。
アメリカン航空のダグ・パーカーCEOは発表した声明の中で、「これまで航空会社が目撃した中でも最悪レベルで無秩序な行為だ」とシューを激しく非難した。