西オーストラリア州で4歳のクレオ・スミスちゃんが誘拐され、その後無事に救出された事件で、新しい事実が続々と明らかになっている。
ABCオーストラリアなどの報道によると、16歳未満の子供を強制的に連れ去った罪などで起訴されたのは、テレンス・ダレル・ケリー被告(36)。長く黒い巻き毛とヒゲが特徴的な、太り気味の男だ。来月にも出廷する予定だという。
10月16日未明にテントからクレオちゃんを誘拐した後、ケリー被告は自宅の一室にクレオちゃんを監禁していたことがわかっている。
その部屋には、「ブラッツ」という子供向けの人形が壁面にぎっしり飾られており、ケリー被告はブラッツたちを愛でるためだけのFacebookアカウントも持っていたという。
事件のかなり前から、ケリー被告が地元の玩具店でディズニープリンセスやブラッツの人形を買う様子が目撃されており、隣人たちには親戚へのプレゼントだと思われていたようだと、前出のABCオーストラリアは伝えている。
ケリー被告は、クレオちゃんの捜索中にも人形を大量に購入していたようで、警察は玩具店に防犯カメラ映像の提出を求め、これが逮捕の決め手になったと見られている。
またDaily Mailは、ケリー被告がクレオちゃんの母親エリーさんのFacebookアカウントをフォローし、誘拐当日に思わせぶりな投稿をしていたと伝えている。
エリーさんがクレオちゃんの不在に気が付く直前、ケリー被告はこんな文章をタイムラインに書き込んでいたという。
「見知らぬ人からの友達リクエストは承認できません。私はプライベートな生活を送っており、友達リストに載っている人たちのプライバシーも尊重しています。私たち大人でも、オンラインでは気をつけるべきです」
そんな発言とは裏腹に、ケリー被告はクレオちゃんの家族とは一切の関係がないにも関わらず、エリーさんをフォローしていた。
前出のDaily Mailによれば、エリーさんが誘拐事件の捜査状況をシェアした投稿に、ケリー被告は泣き顔の絵文字でリアクションしていたという。現在、彼のFacebookページは非表示になっている。