12月11日、小島瑠璃子さん(27)のTwitter内で発言した内容がプチ炎上騒ぎとなっています。
発端は、恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」(Amazon Prime Video)に出演している女性たちをみて「太っている人いない えらいなぁ」と発言したこと。
この見た目に言及する投稿が「身体的な評価を下した」として、多くのネットユーザーから批判を呼んでいるのです。
たしかに多様性が叫ばれる今の時代において「太っている人がいない」ということを称賛するのは、いささか軽率な発言だったかもしれません。しかしこの炎上の根本は、彼女の“立ち位置”にも起因するものがあると思うのです。
■「太っていないことはえらい」はなぜダメなのか
そもそも「太っている・太っていない」「えらい」という無邪気なコメントは、今の日本においてなぜダメなのでしょう。
今や、「ボディラインも含め個性として認めていこう」という多様性を重んじようとする時代です。そのなかで「太っていないことはえらい」と発言力のある人が公の場で発したことは、一個人の主観だとしても問題ととらえる人がいたということでしょう。
彼女の発言をうけてエハラマサヒロさん(39)は、「ターゲット決めたらトコトン普通の発言でも炎上させたがるなぁ…」「誰の事も批判していない。太らない努力している人を讃えるという事は間違っていいるのか?」(原文ママ)と発言しました。
しかし「太らない努力をしている人を讃えることが間違っている」のではなく、「太ってないことを讃えていることが間違っている」と思った人たちが批判の声をあげているようです。
いやはや。些細な言い回しの違いかもしれませんが、複雑な時代になったもんです。
■明らかな“勝ち組”なのに負け感を出す違和感よ
とはいえ今回のプチ炎上は、はたから見ていると“小島さんだから”という部分も大いにあるように思います。
彼女のイメージについては、まだまだ“あざとい系“だと思っている人が多いものです。そして近年は、その“あざとさ“の多くが裏目に出ているような……。
そうした状況の中で今回のような引っ掛かりのある発言をすると、どうしても反射的にネガティブにとらえてしまう人もいるようです。
エハラさんが言うように「太らない努力をしている人を讃えている」と素直に捉えるのではなく「太ってないことを讃えている人=ルッキズムだ」と判断する人がいるのも、彼女のイメージによる部分もあるのかもしれません。
今回の発言について筆者は個人的にルッキズムどうこうではなく、自分より痩せている女性が「痩せてていいね」とコメントしてくるような居心地の悪さを覚えました。
言われた側からしたらこの場合、「ありがとう、でも、◯◯の方が痩せてるよね」と切り返さねばと迷う状況です。“勝ち組が負け感を出すこと”の裏に見え隠れする、無意識のマウンティングとでも言いましょうか……。考えすぎかもしれませんが、やっぱり言葉って、難しいですね。
とはいえ、たった15文字で世間をザワつかせる小島さん。注目を集める力はまだまだ健在なんだな、と思わされるニュースでした。
(文:おおしまりえ)