(撮影:荒木勇人) 画像を見る

「ずっと海外で活動して、6年前からは日本にベースを移して仕事をしてきたなかで、『現代においての日本人の定義とは何だろう?』という疑問が常にありました。この映画はその答えを見つけるための“ケーススタディジャパニーズ”みたいな感覚で作りました」

 

そう語るのは、映画『Pure Japanese』(1月28日公開)で企画・プロデュースに初挑戦し、主演も務めたディーン・フジオカ(41)。

 

日光江戸村で働く立石(ディーン)は社交性がなく、日本文化に傾倒する風変わりな男。孤独な女子高生のアユミ(蒔田彩珠)を救い、暴力を肯定されたことで立石の狂気が暴走するーー。

 

かつて、「逆輸入俳優」と呼ばれていた彼が、日本を題材にした本作のテーマに選んだのは“暴力”。ディーン史上最も激しい格闘と、血しぶきが飛ぶ殺陣が見どころだ。

 

「暴力って、文化の一つの側面だと思うんです。武器の形状も文化によって違いますし、切腹とか日本特有のものですよね。日本人の特性をあぶり出すのに“暴力”は適していると思ってアクション映画にしました」

 

アクション俳優を演じるディーンは劇中、鍛え抜かれた肉体を惜しげもなく披露したが、意外な裏話も。

 

「上半身裸で木刀を振るシーンは、いちばん体が絞れているときに撮りたくて、最後に撮る予定だったんです。それが、ある事情で最初に撮ることになってしまって。少し不本意な形になったのが残念ですね(笑)」

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