27日(日本時間28日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われた第94回アカデミー賞授賞式。日本の作品では濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞を受賞し、’08年公開の映画『おくりびと』以来、13年ぶりの快挙を成し遂げた。
そんななか、ある“ハプニング”が注目を集めている。
映画『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞したウィル・スミス(53)が、「長編ドキュメンタリー賞」の発表を任されたコメディアンのクリス・ロック(57)を激しく平手打ちする場面があったのだ。
「ロックは、同席していたスミスの妻・ジェイダ・ピンケット・スミスの短く刈られたヘアスタイルを坊主頭の女性が主人公の映画『G.Iジェーン』と揶揄したのです。ジェイダは’18年に脱毛症を患っていることを公表しており、昨年7月にスキンヘッドにしたことをSNSで報告していました。大切な家族を侮辱されたスミスは激昂したのでしょう、壇上に行きロックの左頬をビンタ。席に戻ってからも『妻の名をその口から出すな!』と、放送禁止用語をまじえながら連呼していました」(映画関係者)
プレゼンターという立場でありながら、自身の発言で出席者を激怒させたロック。実はこのような出来事は今回が初めてではないという。前出の映画関係者が言う。
「’16年のアカデミー賞授賞式で司会者を務めた際、ロックはアジア系アメリカ人をネタにしたことで批判を浴びました。“投票を集計する会計係”としてスーツ姿のアジア系の子供3人をステージに登場させ、『アジア系は数学が得意』とステレオタイプを助長するようなジョークを飛ばしたのです。
さらにロックはこのジョークが批判されることを想定していたようで、『あのジョークに腹を立てる人がいるなら、スマホでツイートすればいい』とも発言。このことを受けてアン・リー監督や俳優のジョージ・タケイら25名のアジア系アカデミー会員たちが、連名でアカデミーに抗議する事態となったのです」
再び繰り返された舌禍騒動。スミスが激怒した一連の様子はTwitter上でも拡散され、様々な反響が寄せられている。
《そりゃ怒るよ。暴力は良くないが言葉の暴力も同時に許されない》
《ウィル・スミスは病気に苦しむ奥様を一番近くで支えてきただろうからジョークにされたらそらぶちギレるよ 暴力は良くないけど…平手でそんなダメージ無さそうだしこれは不問にしてあげてほしいな》
《なんか前も表彰式でやらかしてなかった? 言ったらダメな事をわかんないかなぁ…》
《言っていい事とダメな事が分からん人をプレゼンターにしてはアカン》