平日の朝、駅に向かうサラリーマンや学生たちは、紺色のパーカと長ズボンという地味な服装の男子高校生に目を留めることはない。だが彼は秋篠宮家の長男・悠仁さまだった――。
この春、悠仁さまは筑波大学附属高校に入学された。筑附にとっては初めての皇族の入学となったため、急ピッチで警備体制が強化されていた。
生徒以外が学校を訪問するには事前申請が必要となり、敷地の囲いには侵入を防ぐ有刺鉄線や「忍び返し」と呼ばれる金属製の突起が設置されるなど、万全の不審者対策が敷かれたのだ。
悠仁さまの登校にも側衛官が付き添っていた。ただ、ものものしい雰囲気はまったくなかった。
「驚いたのは、悠仁さまが“徒歩通学”されたことです。筑附から数百メートル離れた場所で車を降り、そこから歩いて登校されたのです。安全確保を第一に考えれば、車に乗ったまま校内に入ってしまうのが最善です。実際に、中学校まではそのような車通学でした」(皇室担当記者)
中学まで通われたお茶の水女子大学の附属校も、筑附も、自動車での通学が原則禁止されていることに変わりはない。
「警察側としては、車で校内に入るか、校門の前で乗り降りするほうが警備の負担が少なくていいのです。それでも、数百メートル手前で車を降り、少しでも長く徒歩で登校することになったのは、紀子さまが強く要望されたからではないでしょうか。ほかの生徒や保護者たちから“特別扱い”と見られないよう、こだわられたのでしょう」(前出・皇室担当記者)
警備だけでなく服装も目立つことを避けたものだった。筑附には制服はなく、全員が私服で登校する。
秋篠宮家といえば次女・佳子さまは大学生のころ、ショッキングピンクのニットやヒョウ柄のパンプスなど、派手なアイテムを着こなされていた。悠仁さまは、“ファッションリーダー”の姉とは対照的な、地味な服装だった。
「皇族方の私服は、百貨店の外商や、職員の名前でネット通販で購入されることもあります。悠仁さまの服を選んでいるのは紀子さまだと思います。作文の無断引用問題や、不透明な提携校進学制度による進学は批判の的にもなり、悠仁さまの人気も以前ほどではありません。そこで紀子さまは“庶民派親王”へのイメージ転換で、人気回復を図ろうとされているのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
秋篠宮ご夫妻はかねて、悠仁さまのプライベートを公開することには消極的だった。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんもこう苦言を呈する。
「秋篠宮家は、悠仁さまの学校や家庭での様子、とりわけ日常の喜怒哀楽がもっと伝わるようなお姿を公開していくべきでしょう。現状では、偏差値の高い高校に入った、作文コンクールに入賞した、といった優秀さを強調するような情報ばかりが目立っています。それよりも、悠仁さまご自身の個性をありのままに伝えていくことが大切です。強さや優秀さよりも、苦手なことなども素直に示したほうがむしろ国民は親しみを覚えるのではないでしょうか」
前出の宮内庁関係者によれば、悠仁さまには意外な素顔があるという。
「実は、スキーが抜群にお上手なのです。愛子さまは雪山をスイスイと滑降される映像が公開されているので、その実力が知られていますが、悠仁さまの運動神経のよさが伝わっていないのは残念なことです。悠仁さまは中学校で卓球部に所属されていましたし、卓球をプレーされる姿も公開されればいいと思うのですが……」
紀子さまの努力が実り、愛子さまを超える“悠仁さまフィーバー”が訪れる日は来るのだろうか。