北海道・知床半島沖で乗客と乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズ・ワン)」が遭難した事故。
報道によると「KAZU 1」は、4月23日午前10時に北海道斜里町にあるウトロ港を出航。午後1時には戻ってくる予定だったが、午後1時13分に同船から無線を受けた別の運行会社が海上保安庁に救助要請したという。現在までに11人の死亡が確認され、残り15人の捜索が続いている。
「この運行会社『知床遊覧船』は、昨年にも2度事故を起こしています。昨年5月に海上の浮遊物に衝突し、乗客3人が軽傷。さらに翌6月は座礁事故を起こし、今回の事故を起こした豊田徳幸船長が書類送検されました。国交省からは行政指導が入り、同社は改善報告書を提出したといいます。
にもかかわらず、今回の出港も安全管理を怠っていたのです。そもそも出航当時は悪天候だったため、他の運行会社や地元漁師からも止められていました。ですが船長は今後の天候をそこまで気にしていなかった様子だという証言もあり、無線設備が破損していたことも明るみに。さらに事故の2日前には、船にGPSが設置されていなかったことも判明しました」(全国紙記者)
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