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北海道・知床半島の沖合で起こった、観光船「KAZU 1」の遭難事故。発生から5日目となる4月27日、観光船の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)が乗客の家族に向けて説明会を開催。その後、責任感の乏しい“土下座”記者会見を開いた。

 

そんななか『ダイヤモンド・オンライン』に27日午前中まで掲載されていた記事が波紋を呼んでいる。それは18年4月1日に配信された、経営コンサルティングなどに携わる会社社長A氏によって書かれた記事だ。(現在は削除されている)

 

“経営のカリスマ”とも謳われているA氏。「なぜ、世界遺産知床の『赤字旅館』はあっというまに黒字になったのか?」と銘打たれたその記事によると、『知床遊覧船』の桂田社長はA氏の会社が展開する“経営サポート”というコンサルティングを受けていたという。

 

A氏は記事で、桂田社長について「元陶芸家で、突然ホテル経営を任され、右も左もわからないド素人」といい、「運よく何もわからないから、A氏(記事内では実名)にアドバイスされたことは『はい』『YES』『喜んで』ですぐ実行した」とコメント。さらに「知床観光船が売り出されたとき、私は、『値切ってはダメ! 言い値で買いなさい』と指導した」とも明かしている。

 

桂田社長は、A氏の会社が運営する経営塾にも参加していたようだ。’14年6月4日、A氏はTwitterにスーツを着た2人組の写真をアップし、《実践経営塾に参加者の桂田社長(右)は知床》と投稿。その4日後には《桂田社長は48期です。今は、二回目の参加中です》(どちらも原文ママ)ともツイートしている。

 

さらに’17年7月24日、A氏のTwitterには《世界自然遺産の知床半島に来た。しれとこ村桂田社長に知床に来て下さいと言われて、一生行かないとキッパリ断った。カバン持ちで妻も同席の食事時に、知床に来て下さいと言われて、実現した。昨日、アレコレと指導中心のスケジュールになったた》(原文ママ)ともある。桂田社長がA氏を慕っていた様子が窺える。

 

そのいっぽうで現在、桂田社長の経営方針が問題視されている。

 

「もともと『知床遊覧船』にはベテランばかりいたといいます。ただ給与が高くつくので、コロナ禍の昨年、話し合いをして、会社を去ったベテラン船長もいました。そのため、同社には経験の浅い人が集まっていたそうです。そして事故当日、現地では荒天が予想されていました。別の運航会社の船長が『やめたほうがいい』と船長に伝えたそうですが、それでもKAZU 1は出航しました。会見では桂田社長は『収益のために無理に出航させたことはない』と否定していましたが、“安全面よりも利益を優先していたのでは?”という疑惑は消えません」(全国紙記者)

 

本誌はA氏の会社にKAZU 1の事故についてコメントを求めたが、「広報が不在なのでお答えできません」と、期日までに回答はなかった。

 

KAZU 1は、乗客乗員26名のうち子供を含む11名が死亡。そして、いまだ15名の行方が分かっていない。今後は桂田社長の誠意ある対応を願うばかりだ。

出典元:

WEB女性自身

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