4月27日、映画監督の河瀨直美氏(52)に暴行疑惑が「文春オンライン」によって報じられた。
記事によると暴行があった時期は’19年5月、永作博美(51)主演の映画『朝が来る』の撮影現場でのこと。河瀨監督は出演者の蒔田彩珠(19)が浅田美代子(66)と広島駅前で落ち合うシーンを撮影していたという。
そのシーンを撮り終えた後、カメラをカチンコに向けるべきところを河瀨監督は方向を見失っていた様子。その際、後ろに控えていた撮影助手のAさんが、方向修正を伝える意図で河瀨監督の体に触れたという。だが、その瞬間に河瀨監督が「何するの!」と激高し、Aさんの腹を蹴り上げたと伝えられている。その後、Aさんが所属していた撮影チームは降板したという。
河瀨監督は「週刊文春」の取材に、トラブルはすでに解決済みとした上で、「当事者同士、および組のスタッフが問題にしていない出来事についての取材に対して、お答えする必要はないと考えます」と回答している。
この報道に、ネット上では《腹に蹴りを入れるってどういうこと?》《手を出すのは良くない》など波紋が広がっている。
■大阪・関西万博では「いのちを守る」プロデューサー
昨夏に開催された東京五輪では、公式記録映画の総監督も務める河瀨監督。映画は『東京2020オリンピック SIDE:A』『東京2020オリンピック SIDE:B』として、それぞれ今年6月に公開を控えている。
一方で河瀨監督は、’25年4月から開催予定の大阪・関西万博でプロデューサーの1人として就任しており、「いのちを守る」のテーマを担当している。
大阪・関西万博の公式サイトでは、プロデューサー紹介の動画内で河瀨監督は次のように語っている。
「命を守るということをテーマにして、事業プロデュースいたします。このパビリオンのコンセプトの部分には、『私の中のあなた、あなたの中の私』。それを探す旅、それを体験してもらうっていうことを考えています」
しかしながら、今回の報道によって次のような厳しい声も上がっている。
《「大阪・関西万博においてはプロデューサーのひとりに就任」 取り敢えず解任を》
《大阪万博で『いのちの輝きプロジェクト』として、「いのちを守る」をテーマに掲げるパビリオンを河瀨氏が担当している。人を蹴り上げて何が「いのちを守る」だ》
果たして河瀨監督の暴行報道は、大阪・関西万博に影響を及ぼさないのだろうか? そこで本誌は28日、「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」広報部に取材。
しかし、担当者によると「本件は万博とは関係のない事案と考えております」との回答だった。
河瀨監督の続投を示唆した大阪万博サイド。果たして世界の反応は――。