回転寿司チェーン『無添くら寿司』の障がい者雇用枠で勤務していた従業員が、店長によるイジメを理由に退職していたと『文春オンライン』が6月1日に報じた。くら寿司の対応に、ネットでは非難轟々となっている。
「これまでくら寿司の従業員への“仕打ち”を『文春オンライン』が幾度か報じてきました。店長が上司のパワハラを苦に焼身自殺していたことや、複数の店長が自腹でアルバイトの給与を支払っていたことなど。その度、大きな波紋を呼んでいました」(フードジャーナリスト)
そんななか『文春オンライン』によると、軽度の知的障がい者であるAさんはくら寿司に勤務していたものの、店長からミスをしていたと一方的に決めつけられて出勤停止処分に。のちにAさんは職場復帰したが、本部命令で「洗い場に立っているだけ」となり、耐えきれず退職したという。
同記事のなかで、くら寿司の本社は取材に対して「いずれも言動の一部分を意図的に切り出して歪曲されたもの」とコメント。過去の報道を踏まえて「一方の当事者からの断片的な情報がさも真実であるかのように執拗に繰り返し報じられた」とし、「今後の貴誌からの取材にはご回答を差し控えさせていただきます」と返答していた。
この対応に前出のフードジャーナリストは疑問を呈す。
「ここ数ヵ月、飲食業界の不祥事が相次いでいます。吉野家は4月、常務取締役が『生娘のうちに牛丼中毒にする』と大学の講義で発言。5月には外国籍の学生に対し、国籍を理由に自社の企業説明会に参加することを拒否していたとも発覚しています。
またすき家の従業員が業務中に倒れたものの、ワンオペだったため救急車を呼ぶことができず、そのまま亡くなっていたとのニュースも報じられたばかりです。飲食業界全体に厳しい目線が向けられるなか、『今後取材に応じない』というくら寿司の対応は悪手となりそうです」
ネット上でも「真摯さがない」と、くら寿司への厳しい声が相次いでいる。
《都合よく切り取られて、とのくら寿司側の説明。障がい者虐めを真摯に反省しているように感じない》
《真摯な対応をせず、自分たちは不当な報道の被害者ムーブ》
《被害者の告発に対しても真摯じゃないし、これからもなにも改善しないと思う》
《くら寿司は今からでも真摯な対応をすべき》