上半期、日本の映画界を大きく揺るがす問題が。監督やプロデューサーらによる女性への性加害が相次いで告発されたのだ。
「映画『蜜月』の監督であり俳優としても活動する榊英雄氏(52)、『ヒミズ』『蛇にピアス』のプロデューサー・梅川治男氏(62)が女優に性加害を行っていたことが報じられました。映画制作において優位な立場にいる人物が女優に対して行ったことに対しては“卑劣”とネット上でも批判が噴出していました」(映画関係者)
中でも、名バイプレーヤーとして数々の映画やドラマに出演した俳優の木下ほうか(58)への告発は大きな衝撃を与えた。
「3月、『週刊文春』で2人の女優が、木下さんから“演技指導”の名目で自宅に呼び出され、性的な行為を強要されたと告発。また、誘い文句として『井筒和幸監督(69)に紹介してやる』と語っていたこともあるといいます」(芸能関係者)
3月28日、木下は自身のTwitterで一部事実と異なる点があるとしながらも《概ね間違っておりません》と報道を認め、《女性の方々はもとより、関係者の皆様に多くのご迷惑をおかけしてしまい、深くお詫び申し上げます》と謝罪。木下の所属事務所も謝罪した上で、木下とのマネジメント契約を解消したと発表した。
“危険な素顔”が明らかになった木下。さらに、その後も本誌が取材を進めると、木下の“過去の事件”が明らかになっていた。
今から数十年前、ある舞台関係者の友人女性Aさんと交際していた木下だが、精神的に不安定なことが続き、破局することに。木下はAさんが住んでいた実家へ数カ月に渡って電話をかけて復縁を迫るも、Aさんは新しい恋人を見つける。
しかし、そのことに納得がいかなかった木下はAさんに怒りの言葉をぶつけ、Aさんの新恋人にも電話で「お前の仕事をつぶしてやるからな」と脅したというのだ。当時、本誌はこのことについて木下の事務所に問い合わせたものの返答はなかった。
さらに、木下は醜聞によって、“長年の夢”も自ら潰してしまっていた。
報道によって、4月から出演予定だったドラマ『正直不動産』(NHK)を降板した木下だが、“渾身の出演作”も絶体絶命の危機に瀕していることを6月に本誌は報じている。
「実は、木下さんの主演映画を準備しており、今年中の公開に向けて動いていました。性加害が報じられる前に、初号試写も終えていたと聞いています。かねて木下さんは自身の主演映画を熱望しており、今回の映画には自叙伝的な要素も盛り込まれていたといいます。まさに念願叶った夢の映画だったのですが……」(映画関係者)
『正直不動産』は木下の出演シーンをカットし再編集することでお蔵入りは免れたが、この映画は当の主演が不祥事を起こしたことからそれも難しいという。
「榊氏が監督した映画も2作公開中止になっています。木下さんの主演映画も現時点で公開の目途は全くたっていませんし、作品の情報も解禁される前に今回の報道が出ただけに、公開の目途は全くたっておらず、このままお蔵入りになるでしょう。また報道後、木下さんへのオファーを考えているという話は業界内でも聞いたことはありません」(前出・映画関係者)
現在は無期限の活動休止中の木下。果たして、再開できる日は来るのだろうかーー。