連日、激論が交わされている安倍晋三元首相(享年67)の国葬と統一教会問題。その2つにまつわる自民党の重鎮・二階俊博氏(83)の持論が物議を醸している。
発端は24日に都内で行われた二階氏の講演。安倍元首相の銃撃事件以後、政治家と統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)との密接な関係が問題視されており、毎日のように自民党議員と統一教会の新たな繋がりが明らかになっている。
各メディアによると、二階氏は自民党と統一教会との関わりについて、「電報を打ってくれって言われりゃ打つんですよ。『応援してやろう』と言ってくれたら『よろしくお願いします』っていうのは、もうこれは合言葉ですよ」と持論を展開。そして「モノ買いに来てくれたら『毎度ありがとうございます』って商売人が言うのと同じ」とした上で「究明し修正をしてやっていくべきだと思いますが、自民党はビクともしないよ」と強弁したという。
霊感商法や多額の献金が指摘されている統一教会と政治家との繋がりについて、釈明をするどころか強気な姿勢を崩さなかった二階氏。ネット上では疑問視する声が相次いでいる。
《おかげで国内は大揺れなんだよ!と言いたい》
《もう少し違うこと言ったら?弁明の余地の無い事を悟り開き直ったんか?》
しかし、この講演での二階氏の問題発言はこれだけではない。9月27日に行われることが決まっている安倍元首相の国葬。しかし、毎日新聞と社会調査研究センターが実施した全国世論調査(8月20日・21日)で「賛成」30%に対して、反対が53%となるなど、波紋を広げ続けている。
税金も投入され、反対する国民も多い国葬について、二階氏は反対意見が多いことに触れながらこう発言したという。
「それがあったからといって国葬をやめるわけではない。国葬は当たり前だ。やらなかったらばかだ」
現時点では民意が得られていると言えない国葬について、“当たり前”とした二階氏。その現状認識に、ネット上では批判の声が殺到している。
《世論は馬鹿だ、ということらしいです。》
《いやいや、ばかなのは貴方でしょう。誰のお金使うと思ってるの?そんなにしたいなら、自分達のポケットマネーでやりなさいよ。》
《いやいや、バカはお前だろ!民主主義!自民党の都合で国民を巻き込むな!》
《自民党二階氏が国葬に関してまたピント外れのことを云っている。もういい加減に退場してくれ。》
《やったらエエがな 自分の金で》
昨年1月、出演したテレビ番組のインタビューで政府の新型コロナ対策に対して「いちいちそんなケチつけるもんじゃないですよ」という発言もしていた二階氏。国葬に対しても“ケチ”をつけるな、ということなのか。