抱かれたい男ランキング1位が指定席だった吉田栄作 画像を見る

住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、憧れていた男性の話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょうーー。

 

「’90年代前半を代表する“カッコいい男性”といえば、吉田栄作さんを思い浮かべる人も多いはず。モデル出身ならではのスタイルと彫りの深い顔立ち、そして尖った雰囲気の俳優さんといえます」

 

そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。

 

’88年に「ナイスガイ・コンテスト・イン・ジャパン」でグランプリに輝いたことをきっかけにスクリーンデビュー。同様にモデルから俳優に転身した阿部寛や風間トオルと比較されることが多かった。

 

「阿部さんは爽やかなイケメン、風間さんは都会派のかわいい系で、どちらもスマートで汗臭さを感じさせませんが、吉田さんは対照的に男くさいワイルド系。当時の事務所の先輩、中山秀征さんが挨拶を無視した理由を聞くと、『僕はちゃんと挨拶しました。背中で』と返したという有名な逸話が」

 

のちに同じ矢沢永吉ファンということで2人は意気投合したという。

 

「確かに吉田さんは昔の永ちゃんのように“成り上がってやろう”というギラギラしたオーラを漂わせていました。代名詞ともいえる白T×ジーンズという潔すぎるファッションはジェームズ・ディーンを意識したものだそう。高級ブランドのパーカやスーツが定番だった当時、対極のような飾らない着こなしを、多くの男性がマネしました」

 

俳優としての初期の代表作といえば『クリスマス・イヴ』(’90年・TBS系)。

 

まだバブル景気に沸いていた都市銀行を舞台にした、男性総合職のエリート(吉田)と一般行員(仙道敦子)の行内結婚をめぐるラブストーリー。

 

「最近でこそ“クリスマス・イヴの外食は高いし混んでいるから家で過ごす”という若者が増えましたが、’90年代の恋人たちにとっては一年で最大のビッグイベント。ドラマでは毎回、『クリスマス・イヴまであと○日』とカウントダウンされていたため“いったい、2人のイヴ(結末)はどうなるの?”と自分の予定と重ね、いやが上にも気持ちが高まりました」

 

『もう誰も愛さない』(’91年・フジテレビ系)では、田中美奈子、山口智子と共演し、ラブサスペンスに挑戦。ジェットコースタードラマと呼ばれるほどスピーディな展開が話題となった。

 

「’21年、女優の内山理名さんとの結婚を報告したSNSには、タンクトップ姿の吉田さんとワンピースを着た内山さんのツーショットが。今も飾らないその姿は、多くの共感を呼びました」

 

【PROFILE】

牛窪恵

’68年、東京都生まれ。世代・トレンド評論家でマーケティングライターとして『ホンマでっか!?TV』フジテレビ系)など多数の番組で活躍

マーケティングライター、世代・トレンド評論家

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