その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【交通量調査のバイト中、毎日同じトラックを見て……】
車の交通量を調べるバイトをしている友達から聞いた話です。
ある日、目の前を関西ナンバーのトラックが通り過ぎていったのですが、その瞬間「そういえば昨日も同じトラックを見たな」と思い出したそうです。
というのも、暇つぶしのために、車のナンバーによって、得点をつける遊びをしていて、関西ナンバーは高得点に設定していたので、よく覚えていたんだとか。
しかもその日から、数日間にわたって、まったく同じナンバーのトラックが目の前を通り過ぎていくのを見たといいます。驚くのは、車を数える場所は毎日変わっていたということ。
そんな偶然が1週間も続き、さすがに少し怖くなっていたころ、深夜に自宅で寝ていると、「ドカン!」というものすごく大きな音が。
なんと、すぐ近くで電柱にトラックがつっこむ事故があったんです。様子を見に行くと、大破しているトラックのナンバーは、自分が毎日見ていたあのトラックとまったく同じだったといいます。
残念ながら、運転手さんは即死だったそうです。
僕の友達が見ていたのは幻覚だったのか、それとも白昼に見た予知夢だったのでしょうか……。
【PROFILE】
シークエンスはやとも
1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。本連載をまとめた著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売中。
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