還暦となった現在も精力的に活動を続ける“永遠のアイドル”松田聖子。そんな彼女をデビュー以来支えてきた母・蒲池一子さんが、10月18日に90歳の誕生日を迎えた。
歌番組が華やかだった’80年代、一子さんはテレビ番組で聖子とたびたび共演していた。
「聖子さんがシングル『青い珊瑚礁』で『ザ・ベストテン』(TBS系)の1位を初めて獲得したとき、中継先から出演した一子さんが、本名の法子ではなく、『聖子ちゃん、良かったね!』と呼びかけたことが話題になりました」(当時を知る芸能記者)
現在はメディアに出ることもなくなった一子さん。聖子との確執を報じられた時期もあったが、最近は聖子と一緒に思い出の曲を歌ったりするなど、“一つ屋根の下”で仲良く暮らしていると本誌は報じてきた。
このたび卒寿を迎えた一子さんと聖子の思い出を、デビュー当時から聖子を知るカメラマンのYAHIMONときはるさんが語った。
「聖子さんが歌手デビューした’80年ごろは、音楽祭が多数開催されていました。聖子さんは『第13回新宿音楽祭』に出演し、見事金賞を受賞。その副賞として翌年イタリアで開催される『サンレモ音楽祭』に参加することになったのです。そこからフランス・パリも周ったのですが、親孝行もかねて母・一子さんも同行しました。私は幸運にも取材者としてついていくことができたのです」
YAHIMONさんは、聖子と一子さんが「母娘ながら友達同士のようで、本当に楽しそうでした」と話す。
「一子さんの感覚が若いこともあって、聖子さんとのやり取りでぶつかることはまったくなく、お互い信頼しあっていました。“パリジェンヌみたいね”って一子さんに言われた聖子さんが笑顔で、“お母さんの方がパリジェンヌよ!”と返していたのを聞いたときはとても微笑ましかったですね。
とにかく笑顔が絶えない旅行だったことを昨日のことのように覚えています。このとき聖子さんは19歳で、一子さんは49歳。一子さんは現在の聖子さんより若かったわけですが、今も変わらない母娘の絆は素晴らしいと思いますね」
今回掲載したツーショットは、パリでのタクシー待ちでの一枚だという。和気あいあいとした雰囲気が伝わってくる。このときから40年以上の年月が経過した2022年の誕生日も、変わらない二人の笑顔がきっと見られたのだろう。