「ホームランボールをお母さんに渡したい」
’17年夏、『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)のインタビューに対しそう語ったのは、現・広島東洋カープの中村奨成選手(23)だ。この年、中村選手は夏の甲子園最多となる1大会6本塁打を放つばかりでなく、母親思いの一面を見せ観客の心を動かした。
しかし、その5年後、少年は自らの醜聞で栄光を汚すことになるとは思ってもいなかっただろうーー。10月26日、「文春オンライン」が中村選手の中絶トラブルを報じたのだ。
「文春オンライン」によると、今年7月、交際中の女性からSNS上のDMで妊娠を報告された中村選手は〈え、産むん?〉〈だからおろすしかないじゃん〉などと返信。その後、女性が広島まで会いに行くも取り合わず、10月には“話がある場合は弁護士を通すように”と、直接の話し合いを拒否したという。
「週刊文春」の取材に対し、中村選手の担当弁護士は「上記文章中『A子』(回答では実名)様とある人物と、中村奨成選手が関わりがあったことのある人物との同一性が確認できませんので、ご質問にお答えできません」と回答。また、広島カープの広報部は「中村に確認が取れないので、回答できません」と述べている。
「 ‘17年の夏の甲子園で活躍した中村選手は、その生い立ちにも注目が。中村選手が3歳の時に両親が離婚して以後、母親や祖父母によって育てられてきました。
母親はフルタイムで働きながら週末は野球チームを手伝うなど、息子にすべてをささげてきたといいます。中村選手の母に“恩返しがしたい”という姿勢は、多くの野球ファンの心を打ちました」(スポーツ紙記者)
実際に、テレビ新広島が運営するYouTubeチャンネル『カープファームチャンネル』でのインタビューで、「今までで一番感謝している人は誰ですか? そしてそれはなぜですか」と聞かれた中村選手は、母親らへの感謝の気持ちを以下のように述べている。
「まあもちろん、親ですかね。母親、じいちゃんばあちゃんかな。僕は片親で育ってる身なので、父親の存在を知らない。どちらかといえば、おじいちゃんおばあちゃん子なんじゃないかなというくらいなんで。
そのなかでもやっぱ、父親の代わりをしてくれた母親もいるので、そういった面では、やっぱ、働いて稼いだお金をほぼ野球につぎ込んでくれた母親には感謝してますし、おじいちゃんおばあちゃんもできる限りのことはしてくださったので、カープ1軍に上がって活躍して、自分の活躍だけじゃなくてカープの優勝に貢献したときには、ひとつ大きな恩返しができるんじゃないかなと思います」
そんな中村を、同じく母子家庭で育った野村克也氏(享年84)も気にかけていた。「スポニチアネックス」の報道によると、’18年2月キャンプ地の宮崎・日南を訪れた野村氏から、中村は「母親を楽にすることを野球をやるための動機にしなさい」と伝えられたという。
プロ入りから5年、通算70試合の出場にとどまり、思うような成果を出せていない中村選手。母親に“恩返し”をするはずが、報じられたのはまさかの“中絶トラブル”。
母の期待を裏切るような中村選手の行動に、SNS上では母親の胸中を案ずる人が相次いでいる。
《二度と苦労して育ててくれたお母さんを泣かせるような事はしないで頂きたいですね。》
《お母さんと広陵の中井監督の胸中はいかばかりだろうか。》
《この選手は甲子園の頃から注目していたのですが、確か母子家庭、ここまで女手ひとつで育ててくれて好きな野球をやらせてくれた母への感謝とかはどこへいったんだろう。》
《これはショックやわぁ。。某球団のショートとやってること一緒やん。母子家庭で野球に直向きに努力してドラ1で広島入団してお母さんに親孝行出来る素晴らしい選手やと思ってたのに、、プライベートがこれやと応援したくても複雑な気持ちになるなぁ。まずは被害女性に誠意を持って対応してほしいです。》