《この世から抹消されるかもしれんけど、これが舞妓の実態。当時16歳で浴びるほどのお酒を飲ませられ、お客さんとお風呂入りという名の混浴を強いられた》
今年6月に波紋を呼んだ、桐貴清羽さんによる“舞妓業界の闇告発”から半年。桐貴さんはTwitterで冒頭のように投稿し、お客とウイスキーの一気飲み大会をした際の様子を写真でアップ。さらに《5000万円で初めての性行為を売られそうになった》とも明かし、《人身売買を国が認めている》と問題提起も行った。
「舞妓は中学を卒業した15歳から20歳までの、芸妓を目指して修行を行う女性のことをいいます。置屋や屋形に住み込み、舞踊などの芸事を習い、実力がつけばお座敷でお客に芸事を披露。その際、お酌でお客に接待もします。京都の伝統文化で観光資源でもあり、訪日客の関心も高い。そのため京都市だけでなく、観光庁とも深い関係にあります」(全国紙記者)
桐貴さんの告発は当初SNSを中心に拡散されていたが、次第に“ネットの外”にも波及。6月28日、当時の後藤茂之厚労大臣(66)は会見で、桐貴さんの告発について見解を問われると「芸妓や舞妓の方々が適切な環境の下で、ご活動いただくことが重要」と話した。
その直後、本誌は“おおきに財団”の愛称で知られる「公益財団法人京都伝統伎芸振興財団」に取材を申し込んだ。おおきに財団は、舞妓などの伝統伎芸の保存や継承を目的にしており、公式HPでは舞妓の募集や派遣も行うなど協会的な役割も果たしている団体だ。
そこで桐貴さんの告発について尋ねると、担当者は「この件に関しては現在、事実関係を確認している段階で……。こちらから明言できることは“今はない”という状況です」とコメント。さらに「事実なら対応について考える必要があると思います。ただ先ほども申し上げたように、事実関係は調査中です」と述べていた。