寒波のために東京都内も冷え込んでいた1月27日、秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さまは、4カ月ぶりに皇居外でのご公務にそろって臨まれていた。
観覧された「関東東海花の展覧会」は、約70年前から続く皇族方が訪れられているイベントで、コロナ禍のため3年ぶりの開催だった。秋篠宮さまが説明者に、
「葉牡丹は食べてもね、大丈夫です。おいしいですよ」
と、お話しになって和んだ場面もあったが、現場には独特な緊張感があったという。
「この日の秋篠宮さまは、主催者側と談笑されたり、花を興味深そうにご覧になっていましたが、記者やカメラマンを妙に気にされているように感じました。
近年、秋篠宮さまがお出ましになる際には、事前に“ストロボの使用は控えて”と報道陣に対する要請が加わることが増えています。以前はそんなことはなかったのですが……。そうした雰囲気を察してか、紀子さまと佳子さまも気を使われているようでした」(皇室ジャーナリスト)
2022年は“過密”とも報じられたスケジュールでご公務に励まれた佳子さまは、今年も精力的に動かれ始めている。ご夫妻とのお出ましに先立つ2日前には、「日本テニス協会創立100周年記念式典」に。1月23日には、「第45回聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」に出席されている。
「式典での佳子さまは、しっかりと正面を見すえ、口元の動きがわかるように透明なフェースシールドを着けられて、手話を交えながらお言葉を述べられておりました。
このところ佳子さまはその場の状況に合わせて臨機応変に対応されており、ご公務への積極性には宮内庁内で評価が非常に高まっています」(宮内庁関係者)
そんな佳子さまの積極性は、「たたえる会」の式典が終わったあとにも表れていて――。
「23日夜に、主催した聴覚障害者教育福祉協会から、同団体に取材を申し込んだ各社あてに、“宮内庁より、本日の佳子さまのお言葉をマスコミに流してほしいという申し出がありました”として、佳子さまが式典の挨拶で述べられたお言葉が配られたのです。
そこには、聴覚障害のある子どもや親、支援者たちへの称賛や、“誰もがより幅広い選択肢を持てる社会を願う”というここ3年ほど佳子さまが各所で発言されてきた言葉などが綴られていました。
終了から数時間も後に、“皇族のお言葉を報じてほしい”とも取れる通達があるのは異例のことです。皇嗣職の宮務官だけで決められることではありませんし、佳子さまのご意向によるものと思われます」(前出・皇室ジャーナリスト)