ラブストーリーからサスペンスまで多様なジャンルが並び、2023年最初のクールを彩った冬ドラマ。今期もいよいよクライマックスを迎えようとしているが、中には視聴者離れの激しい作品も……。
そこで本誌は、冬ドラマで「見るのをやめた作品」についてアンケートを行った(2月22日~3月1日)。
残念ながら視聴者が愛想をつかしてしまったのは、いったいどの作品だろうか。
第3位となったのは『Get Ready!』(TBS系)。妻夫木聡(42)演じる孤高の天才執刀医・エースが、「生き延びる価値はあるのか」という基準で患者を選び、莫大な治療費と引き換えに現代医療では治療不可能な病を治していく。妻夫木演じるエースは交渉人のジョーカー・藤原竜也(40)やオペナースのクイーン・松下奈緒(38)などと闇医者チームを組み、仮面で正体を隠しながら活動している。
《妻夫木くんが主演なので期待していたが期待はずれの内容でガッカリ》(60代女性/定年退職)《厨二病っぽい演出》(20代女性/アルバイト)など、視聴者の想像と作中の演出にギャップが。他にも、《もっとシリアスな医療ドラマかと思っていたが、設定がよく分からなかったから》(50代女性/パート)《初めは医療ドラマとしてスカッとする内容かと思った》(60代女性/パート・アルバイト)など、非現実的な手術の描写や、命の価値を問う主人公の言動に納得できない視聴者も多く、医療ドラマとしての期待に応えられなかったようだ。
続いて第2位は男女逆転の江戸時代を描いた『大奥』(NHK)。奇病により男子の数が激減し、江戸幕府3代将軍・徳川家光以降、将軍職が女子へと引き継がれたパラレルワールドが舞台の作品だ。徳川吉宗を冨永愛(40)、大奥入りする旗本の息子・水野祐之進を中島裕翔(29)が演じる。よしながふみの同名漫画が原作で、過去にも吉宗編が柴咲コウ(41)、二宮和也(39)のキャストで映画化されたほか、家光編・綱吉編もそれぞれドラマ化・映画化されている。
過去の実写版作品を見た人たちからは、《以前のドラマのイメージがあり面白くなかった》(40代女性/会社勤務)《前の方がいいような気がしてしまう》(50代女性/専業主婦)と比較してしまうという声が。また、初めて視聴した人には、《ドロドロしすぎてウンザリしてしまった》(50代男性/自営業・自由業)など複雑な幕府の人間関係に抵抗を感じた人もいたようだ。
そして残念ながら第1位に選ばれたのは、『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)。月9初主演の北川景子(36)が演じるのは、急遽ロースクールに派遣された裁判官。司法試験合格という目先のゴールばかり見ている学生たちに「いい法律家」になってもらいたいと、「人」を知るための実務に通ずる授業を展開していく。次第に切磋琢磨し成長していく生徒たちの様子と法曹界のあり方を問う物語だ。
《北川景子のキャラが好きじゃない。「家売るオンナ」のような強い女性をやってほしい》(20代女性/アルバイト)と、これまでの代表作から北川とキャラクターのミスマッチを指摘する声も。また、《難しい言葉がいっぱいで見るのが疲れた》(30代女性/パート)《教室の中ばかりで話が展開していて。スケールが小さく退屈に感じた》(30代女性/自営業)など、実際の裁判シーンが少ない割に法律用語を多用したセリフが多く、ついていけなかった視聴者も多かったようだ。
最終回ももう間近。より多くの視聴者とともに春を迎えられるドラマは?
最終結果はこちら。
【冬ドラマの中で、「視聴するのを途中でやめた」作品は?】(複数回答可)
1位:『女神の教室~リーガル青春白書~』12.33%
2位:『大奥』11.87%
3位:『Get Ready!』11.42%
4位:『夕暮れに、手をつなぐ』10.96%
4位:『忍者に結婚は難しい』10.96%
※セルフアンケートツール「QiQUMO」とTwitterで実施