4月3日にスタートしたNHK連続テレビ小説『らんまん』で語りを担当するのは宮﨑あおい(37)。
ヒロインを務めた『純情きらり』(06年)、『あさが来た』(15年)に続き、宮﨑にとっては8年ぶり3度目の朝ドラ。ドラマガイドのインタビューでは、
《朝ドラの語りと伺って『やります!』と即答しました。台本を開くと、過去に出演した『純情きらり』『あさが来た』や『篤姫』のスタッフさんの名前がたくさん載っていて》
と気合十分に語っている。
さらに、
《登場人物に寄り添うような語りなど、感情が乗ることもあるかもしれません》
ともコメントしていた宮﨑。
『らんまん』の主人公・槙野万太郎(神木隆之介)は父親が不在のなか育つ。
芸能プロ関係者は、宮﨑はそんな万太郎に自身を重ねているのでは、と話す。
「『純情きらり』でブレークした直後の07年、宮﨑さんは21歳で高岡蒼佑さん(41)と結婚しました。しかしそのころ、不動産業を営んでいた宮﨑さんの父親が家を出ていったというのです」
華々しいキャリアの裏で、家族に異変が起きていたというのだ。
「宮﨑さんは4歳で子役として活動を始めますが、それは母親の意向が大きかったそう。母親は娘を芸能界で成功させるため奔走してきたといいます。
母親は家を空けることが増え、夫婦間に亀裂が生じてしまったようです」(前出・芸能プロ関係者)
宮﨑は、インタビューでたびたび“理想の女性は母”と話してきた。
「幼いころから芸能活動を支えてくれた母親には感謝の気持ちがあるのでしょう。兄や妹とも非常に仲がいいと聞きます。
ですが、宮﨑さんが父親について話すのを聞いたことがありませんね……」(スポーツ紙記者)
宮﨑は父とは連絡を取らなくなったという。
その後、宮﨑は11年に高岡と離婚。17年に岡田准一(42)と再婚し、子宝に恵まれ、新たな家庭を手に入れた。
「出産以降、宮﨑さんは仕事をセーブし、育児最優先の生活を送ってきました。“自分のサインを忘れてしまった”と話すほどです」(前出・スポーツ紙記者)
子供たちとの穏やかな日々のなか、深い確執のあった父への思いにも変化があったようで……。
「ここ数年で、宮﨑さんと父親の交流が復活したと聞いています。
かつては嫌悪感を抱いていたようですが、宮﨑さん自身に子供が生まれたことで、“父をもう憎まない”という気持ちが芽生えたそうです」(前出・芸能プロ関係者)
22年10月、宮﨑がナレーションを務めるドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で、父に捨てられた芸人を取材した内容が放送された。
その芸人は父を憎んできたが、老いて認知症になった父を支えていくことを決意したという。
この放送回についてのインタビューで、宮﨑はこう語っていた。
《憎しみ続けることは、きっと自分自身が一番つらいですから》(「マイナビニュース」22年10月22日配信)
父の出奔から16年。憎しみを超えて“許す”境地に至った宮﨑が、朝の15分を優しく包み込むーー。