今年4月からテレビ朝日系「報道ステーション」でサブキャスターの座に就いた安藤萌々アナウンサー(25)。異例の大抜擢といえるが、“配置転換”を受けて早くも局内では不協和音が聞こえてくる。さらに成功の鍵は、ABCテレビを辞めてフリーとして同番組に出演するヒロド歩美アナウンサー(31)次第との声も上がっているーー。
小学校、中学校、高校、大学と成蹊一筋で過ごした安藤アナは、コロナ禍が始まった2020年4月にテレビ朝日へ入社した。当初はリモート出演などの仕事も多かったが、持ち前の実力を発揮し始めたのは2021年3月に出演した「報道ステーション」のスポーツコーナーから。ほんわかした笑顔で、人気アスリートと男性視聴者の心をわしづかみしたのだった。
「大学4年間はゴルフ部キャプテンで根っからの体育会系です。でも、鼻にかけることがなくて気遣いもできる。取材相手のアスリートだけでなく、関係者とも雑談をしっかりしてメモ帳に書いていくスタイルです。コツコツと仕事を積み重ねることをいとわない、派手な印象がある在京テレビキー局の女子アナのなかでは稀有な存在です」(テレビ局関係者)
休日も現場にこだわっている。
「勤務上、休みの日でもこっそり取材現場を覗いて空気感を確かめていましたよ。そうした1つ1つの感覚がリポートで活用できると理解できているからでしょう。最近はどのテレビ局でも働き方改革が進んだこともあって、番組側も無理に現場へ行かせるようなことは減りました。それでも、彼女は進んで画面に映らない仕事を進んでやっています。50代以上の競技団体幹部が次々とメロメロになって、安藤アナの“親衛隊”と化しているのも納得です」(前出・テレビ局関係者)
約2年のスポーツコーナーを経験した4月からは、ニュースキャスターとして番組に出演するようになった。
「入社4年目での抜擢は超異例。それだけ彼女の能力を買っている人が多く、期待も大きいということ。陰では、ライバルにあたる同世代のアナウンサー連中が歯ぎしりして悔しがっているという話も囁かれています。安藤アナは優しい性格が故に気にしている部分もあるようですが、今はスルーして突き進むことができるか試されているといってもいいでしょう」(在京テレビ局スタッフ)
ヒロド歩美アナウンサーと共存共栄できるかも注目されている。
「スポーツ担当を2年でお役御免したことに、安藤アナはまだまだ納得していません。番組スタッフもそんな思いをくんでスポーツコーナーではヒロドアナとの掛け合いを増やしたり、安藤アナがかつて取材した選手の豆知識を披露するタイミングを確保したりしています。
いっぽうで安藤アナとは対照的に、天真らんまんで取材相手にもグイグイ食い込むのが得意のヒロドアナ。2人のキャラクターは、まったく異なります。先輩のヒロドアナが独りよがりになって突っ走るのではなく、後輩の安藤アナに時には譲ることを覚えられるか。そうした食い合いにならないような住み分けができれば、成功する可能性は高いでしょう」