事件直後の小学校前(写真:AP/アフロ) 画像を見る

’16年9月、米サウスカロライナ州の小学校で銃乱射事件が起こった。1年生のジェイコブ・ホールくんが亡くなり、生徒2人と教師も負傷したこの事件で、同小学校に通っていたジェシー・オズボーン(当時14)が容疑者として逮捕された。AP通信によるとオズボーンは銃撃前に自宅で寝ていた父親を射殺、ペットのウサギにお別れのキスをした後、父親のトラックを駆って学校を襲ったことが明らかとなった。

 

オズボーンは成人として裁判にかけられ、仮釈放なしの終身刑が決定。事件から約7年が経ち、矯正施設の中で21歳になったオズボーンが今月23日、初めて遺族に謝罪の言葉を口にすると共に、刑期の短縮を願い出た。FOX CAROLINAなどが伝えている。

 

アンダーソン郡裁判所での公聴会に現れたオズボーンは、「刑期を短くしようとしているわけではありません。私がしてしまったことについて、家族に謝りたい。ホールさんの家族にも申し訳ないと思っています。あの日、運動場にいた全ての子どもたち、先生たちにお詫びがしたい。ただただ、1人1人に謝りたいと思っています。私の邪悪な行動が彼らの人生を傷つけてしまいました」と語ったという。

 

AP通信によると、弁護士のフランク・エペス氏は、オズボーンを凶行に駆り立てたのは父親からの虐待であったことを強調した上で、彼が50代から60代になる頃に出所できるよう、刑期の再考を判事に求めた。「彼は矯正刑務所の中で懲罰を受けたことはありません。自分を高めようと努力しています。どうか、彼に生きる希望を与えてください」と訴えかけたという。

 

しかし、事件当時の校長やケガをした子供の保護者や教師は早期釈放に断固として反対する立場を表明。

 

「私はジェシーが寝起きし、食べ、働き、生産性のある人生を送ることを願っています。ですが、それは刑務所の外で、ではありません。私が思うに、彼に科せられた刑は、ジェイコブと我々学校関係者に彼が与えた刑よりも遥かに慈悲深いものです」とデニース・フレデリック校長はコメントしたと、AP通信が報じている。

 

検察側は、「オズボーンは大量殺戮を目論んでいたが、誤った銃弾を使ったため銃が詰まり銃撃を止めざるを得なかった」と強い殺意があったことそ指摘し、「年齢が条件を満たしていれば死刑を求刑していた」と終身刑を継続するよう求めたという。

 

裁判所は今後、双方の主張を鑑みて、刑期短縮の可否を判断することになる。

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: