《のぞこうと思えばのぞける様な露天風呂を選んだ学校が悪い。男子生徒はのぞけるならばのぞく。当たり前だろ》
6月29日、Twitterにこう綴ったのは人気ラッパーの呂布カルマ(40)。熊本県立高校の修学旅行中に起きた盗撮事件に関するニュースについて持論を述べた。
呂布が引用したのは、同日に「FNNプライムオンライン」が報じた記事。22年、熊本県立高校の修学旅行中に複数の男子生徒が、宿泊先の露天風呂で約30人の女子生徒に対し盗撮やのぞきを行ったという。男子生徒は高校側から登校禁止などの処分を受け、一部の生徒は自主退学したと報じられている。
呂布はこれに対し冒頭のようにコメント。さらに続けて《そこでのぞきに参加しなかった生徒の方がマトモじゃないよな》とも呟いていた。
SNS上では、《流石にそれは違うやろ》《その理論だと、盗撮も盗撮されるような格好をしてる方が悪い、になってしまうんだけどなぁ》などと批判が殺到。
さらに、呂布が出演し、話題を呼んだ「ACジャパン」の“相手をディスらない”CMを引き合いに出す声も……。
《呂布カルマ氏のCM、お互いにリスペクトとか言いつつ、女が露天風呂入ってるの覗くのは肯定するんだね、リスペクトどころか若い女を消費対象として蔑んでいるし、性犯罪を助長してるよね…》
《呂布カルマがACのCM出れたの一生理解出来ない。こういう人間なので》
《呂布カルマがACのcmでてんのめちゃくちゃ嫌なんだけど。風呂覗きを肯定するようなやつが叩くより称え合おうとか言っても説得力ない》
「呂布さんが出演していた『寛容ラップCM』は、『不寛容な時代~現代社会の公共マナーとは』をテーマにした広告です。ラップバトルで『たたくより、たたえ合おう』と歌い、互いに尊重し合う精神を訴えています」(スポーツ紙記者)
ACジャパンは公共広告により啓発活動を行っている公益社団法人。公式サイトには《「公共マナー」「環境問題」「親子のコミュニケーション」といった時代を超えた普遍的なテーマ、「多様性」「ネットモラル」「災害」など時代の世相を反映したテーマ、公共福祉活動に取り組んでいる団体を支援するキャンペーン、阪神淡路大震災、東日本大震災など、大災害が発生した時の臨時キャンペーンを扱うものなど、社会がその時もっとも必要としているメッセージを発信し続けてきました》と、活動内容を紹介している。
公共マナーをテーマにしたCMに出演していたにもかかわらず、男子生徒が犯罪であるのぞきをすることについて“当たり前”とした呂布カルマ。本誌はACジャパンに、呂布のこの投稿について見解を取材すると、
「いただいたお問い合わせにつきまして、回答は差し控えさせていただきます」と回答が。続けて、「寛容ラップ」の広告は当初の予定通り6月末をもって終了したことも明かした。
公共マナーを訴える公益社団法人だが、呂布の持論への見解は語らなかったACジャパン。
まさかの対応だが、これも「寛容」ということなのだろうか。