7月28日にYouTubeなどで配信が予定されている、フリースタイルのラップバトル『FSLトライアウト』。すでにSNS上で告知動画が公開されているのだが、その内容に批判が続出している。
昨年、日本を代表とするMCバトル団体らが『BATTLE SUMMIT』という、優勝賞金1,000万円という日本最大級のトーナメントを開催。その際、ヒップホップのMCバトルのプロリーグ化を目指すという名目で、新たに『FSL(フリースタイルリーグ)』の立ち上げが発表されていた。
そんな中、今回注目を集めている新企画『FSLトライアウト』とは、新たなMCバトルのスター候補生を発掘するためのトライアル企画。年齢や経験も不問というこの企画だが、審査員やMCとして主催団体の代表であるZeebraや、現役のプロMCであるDOTAMAといった、名の知れた10名近くが参加するという。
注目を集める新企画だが、25日にSNS上で公開された告知動画は思いも寄らぬ内容だった。
動画は、バトルの一部や審査員からの言葉など、大会の様子をダイジェストでまとめているのだが。審査員であるラッパー・梵頭が出場者の頭に掴みかかり周囲が慌てて止めようとする様子や、出場者同士がステージ上で胸倉をつかみ合う様子など、暴力的なシーンも複数差し込まれているのだ。
告知段階のため、あえて過激な部分を切り取っているという可能性はある。ただあくまでMCによって勝敗を決める戦いにもかかわらず、ご法度とされている暴力的なシーンが取り上げられていることに批判的な声が続出。
また、同業者からも反応が。シンガーソングライターでラッパーのNovel Coreもこの動画を引用して《なにこれ》と不快感をあらわにした。また、関西で活躍するラッパー・CIMAも《え、こんな感じなんすか?》と戸惑うようなコメントを投稿している。
その他の一般視聴者からも、厳しい声がいまだに相次いでいる。
《ダサいし俺が憧れたラッパーじゃない》
《音楽とバイオレンスは混ぜたらアカンでしょ…》
《幻滅かな…まだ全部を見た訳じゃないからしっかりとは分からんけど…こんな暴力みたいな感じならやる意味ない。ブレイキングダウンでいいんじゃない?ラッパーのスター探してるんでしょ?なんでこんなのにしたのか分からん…》
《FSLトライアウトとか言うHIPHOPの汚点》