7月28日、高円宮妃久子さまの母・鳥取二三子さんの告別式が営まれた。7月18日に二三子さんは96歳で亡くなったため、喪に服される久子さまはニュージーランドなど外国ご訪問、国内での予定を取りやめられている。
「前日の通夜は孫にあたる久子さまの次女・千家典子さんが喪主を務め、久子さまや承子さま、三女の守屋絢子さんのほか、三笠宮家の彬子さまと瑶子さまも斎場を弔問されました。告別式も、典子さんが喪主を務めて神式で執り行われ、ご家族で二三子さんと最後のお別れをなさりました」(皇室担当記者)
実母との別れに悲しまれる久子さまに、雅子さまも寄り添われるお気持ちでいらっしゃるという。
「高円宮さまと久子さまは、天皇陛下と雅子さまがご関係を深められる“キューピッド役”でありました。35年前の1987年4月、ご夫妻は高円宮邸のお茶会に雅子さまを招待し、陛下(当時は皇太子)と親しくなるきっかけを作られたのです。
陛下は、5歳年上だった高円宮さまを幼いころから慕われ、さまざまなことを相談する間柄でした。また雅子さまも、翻訳や通訳のお仕事に携われ、豊富な海外経験をお持ちの久子さまとは共通の話題も多く、両陛下にとって高円宮ご夫妻は皇族のなかでも身近な存在となっていたのです。両陛下はご成婚後も、時折ご夫妻のもとをお訪ねになっていたと聞いております。
2002年に高円宮さまが47歳の若さで薨去された時も、悲しまれる久子さまら高円宮家のみなさまに、両陛下は精一杯寄り添われていたのです」(宮内庁関係者)
高円宮さまの「五年式年祭」の際にも、高円宮邸で行われた「霊舎祭」に雅子さまが参列されている。
「雅子さまは高円宮さまの薨去に大きなショックを受けられたと聞いております。雅子さまは児童福祉の問題をライフワークとされておりますが、療養に専念されていたころは思うようにご活動に取り組めなかったこともありました。
そうした時期に、久子さまはスウェーデン国王夫妻から届けられた児童福祉に関する本を雅子さまに贈られるなどされて、励まされていたのです。
悲しまれたご経験が、お二方の絆を強められているはずでしょう。お母さまを亡くされて悲しまれる久子さまや承子さま、典子さん、絢子さんのお気持ちにも寄り添われていくと思います」(宮内庁関係者)
きっと雅子さまと久子さまはこれからも、悲しみを乗り越え、絆を深めていかれるだろう。