春夏の甲子園出場常連校で、超強豪校・大阪桐蔭高校野球部の筋トレ風景が「危険だ」と波紋を呼んでいる。
問題となったのは、YouTubeチャンネル「大阪サンスポちゃんねる」に7月6日に投稿された、大阪桐蔭高校野球部の密着取材動画。そこには、ベンチプレスを使って筋トレをする部員の様子が収められていた（現在は該当部分のみ削除されている）。
8月7日にベンチプレス66kg級世界チャンピオンの飛田渉氏が、X（元Twitter）上で動画の一部を引用しながら《ベンチのフォーム教えてあげたいな》と投稿したところ、この部員が使用するベンチプレスには“セーフティバーがなく危険だ”との指摘が相次ぐ事態に。
《命綱のセーフティバーがない、フォームも全然ダメ、ベンチプレスは遊びで適当にしてるといつか怪我します。》
《大阪桐蔭の筋トレ動画めっちゃ怖い。セーフティなしでベンチプレスなんて絶対やりたくない。》
《セーフティバーも無しにフォームも教えないでただ力任せにやってたらいつかマジで死ぬぞこれ 放送していいのこれやばすぎ》
騒動後、飛田氏は自身のYouTubeチャンネルを更新。大阪桐蔭のベンチプレス練習には「まだまだ伸びしろがあるんじゃないのかなと思って」とツイートの意図を明かしたうえで、セーフティバーについての見解を明かした。
「僕は“セーフティがないなんて危ないじゃないか”というツイートはしていないと思うんですけど。なんでかっていうと、僕も昔高校生の時はあんな感じのベンチ台で練習していました。こういう立派なベンチプレス台がある高校なんてないと思うんですよね。
私立で超金持ってる高校だったらわかりますけど。トレーニングルームだったらあると思うんですが、野球部しか使わないブルペンの環境において、こんな（ちゃんとした）ベンチ台があるわけがない。だから、ああいう簡易的なベンチプレス台はありましたし、そこで練習することに関して、”セーフティつけないとあぶねえだろ”とかは思わなかったんですけど」
野球部にセーフティバーのないベンチプレスが設置されることには理解を示している飛田氏。動画内では補助をする部員もいたことから、指導は行き届いているのではないか、と考えるという。
「僕が高校時代にやってたときも、監督から“絶対に一人ではトレーニングしないように”とは言われていました。あの映像も、ほかに補助員がいて三人でベンチプレスしていたので、その辺の指導は行き届いているのかなと思いました」
