8月31日、日本サッカー協会の臨時理事会が開かれ、浦和レッズのサポーターの“暴徒化問題”への処分が発表された。処分内容は17人を無期限の入場禁止、1人を5試合の入場禁止というものだった。
今回の事件は、8月2日にCSアセット港サッカー場で行われた天皇杯全日本選手権4回戦の名古屋グランパス対浦和レッズの試合後に起こった。
0-3で大敗した浦和の一部サポーターが試合後に興奮してピッチに乱入。警備員の制止を振り切って立ち入り禁止エリアに侵入したり、名古屋サポーター側の客席になだれ込むなどしたり、警察官や救急隊員が出動する大騒動となった。
浦和は当初「暴力行為はなかった」とのクラブ発表を行い、当該サポーターへの厳重注意および主導者たちの数試合の入場禁止処分という対応にとどめていた。
しかし、その後日本サッカー協会により映像確認が行われ、暴力に相当する行為があったことが判明。さらには騒動当日、浦和側のリーダーから「追加処分があれば、再び暴れる」という脅迫めいた主張まであったことも明らかになり、より厳しい処分を求める声もあった。
今回の決定を受けて、批判的な意見が多くあがっていた。
《永久追放ではなく無期限入場禁止という処分の軽さ、かつ処分の実行可能性や具体策が示されていない。このような発表は単なる声明に過ぎない》
《甘過ぎる。永久ではなく無期限ってことはいずれ解除されるってことでしょ。しかも60人超とかいう報道も出てたのに結局処分が出たのは18人だけ。そもそも具体的にどうやってスタジアムから締め出すの?欧州のような顔認証システムも導入されてないのに。チケット買えば普通に入れるでしょ》
《怖くて子供連れて観に行けないだろ、これ》
なお、今回はサポーターに対する処分の発表のみで、クラブに対する懲罰は9月中旬に決定する予定。過去にも問題行動を繰り返したサポーターを野放しにしてきたクラブに、厳格な裁定は下されるのだろうか。