いよいよ9月17日に最終回を迎える話題の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。その中で、最後まで物語のカギを握る人物として話題となっているのが、阿部寛演じる野崎守の右腕としてサポートするドラムだ。
「第一話から主要メンバーとして登場し、公安刑事の野崎や堺雅人さん演じる乃木憂助を何度も窮地から救いました。言葉を発さずにスマホで会話するという設定と、愛嬌のある体型と笑顔の癒し系ですが、じつは国籍も定かではない謎の人物。ネット上では最後に“裏切り者説”が飛び交うなど、キーマンの一人です」(スポーツ紙記者)
このドラムを演じているのが、富栄(とみさかえ)ドラム(31)。役名と同じ名前を持つドラムだが、じつは大相撲の元力士。中学卒業とともに入門し幕下6枚目まで登り詰めたものの、ケガのため‘21年に引退。その後はユーチューバーに転身していた。
「本格的なドラマ出演は、この『VIVANT』が初めてだったそうです。最初はエキストラのオーディションに参加したところを監督の福澤克雄さんに見いだされレギュラー出演が決まったそうです」(前出・スポーツ紙記者)
実際に現場でのドラムは、ドラマ以上の“愛されキャラ”だという。
「じつは当初ドラムさんにはセリフも用意されていたですが、やはり演技経験がないということで、声優の林原めぐみさんが翻訳アプリで話すという設定になったといいます。ただ現場では、全員から本当に可愛がられていますよ。
やはり演技についてはNGも出すこともあり福澤監督からも怒鳴られることも多いんですが、そのたびにあの紅潮した額から吹き出る大量の汗を拭いながら、“すいません、すいません”と……。何度も頭を下げながら、先輩俳優たちに恐縮しきっていました。
ただその姿が本当に愛らしく、主演の堺さんや阿部さんはいつもドラムさんが謝るたびに“大丈夫だよ”と温かく見守っています」(ドラマ関係者)
インタビューでも、「阿部さんには何度も励ましの言葉をかけていただき、堺さんにはお芝居のことを相談させていただきました」と語っているドラム。
あのセリフがないキャラも“愛されキャラ”のおかげかもしれない。