「善悪の区別がつかない、おちゃめでキュートなアホなヤツ」
そう山田涼介(30)が語るのは、自身が映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)で演じた矢代穣(ジョー)のこと。
「ジョーは意識的に何かをやる人間じゃないから、あえて役作りはしませんでした。原田(眞人)監督も自由にやらせてくれたので、その場の感情に任せて演じてましたね。完成版を見たとき、新しい自分を発見できた気がして。ビジョンを固めず柔軟に表現するほうが、うまくいくこともあるんだなって改めて感じました」
撮影中、現場は常に緊張感に満ちていたというが、オフの日にはこんなリフレッシュも。
「マネージャーと2人でゲームセンターに行って。クレーンゲームをやったけど、何も取れなかった(笑)。滋賀はずっと雪が降ってて寒かったけど、アウトレットにも行ったし、近江牛も食べたし、すごく楽しめましたね」
また本作は、安藤サクラ演じる姉・ネリとの関係性も重要な見どころのひとつ。実際に姉をもつ山田は、ふだんどんな弟なのか。
「うちの家族はみんな仲がいいんですよ。妹が子どものころ病気がちで、支えるために一致団結してたのが大きいのかな。姉ともよく連絡を取るし、きょうだい仲がよくてよかったなって思います」
劇中、次々と悪事に手を染めるジョーとの共通点は「無邪気なところくらい」とのこと。しかし過去には少し“悪い”一面もあったようで……。
「昔はけんかっ早かったですね。小さいころから金髪で、目をつけられやすかったからかも。メンバーともよくけんかしてましたけど、今はまったくないですね。もう、精神的には、おじいちゃんみたいな落ち着き方ですよ(笑)」