《空車が周辺にいないため手配できません 優先パスが利用できます》
これは今やおなじみの、タクシー配車サービスアプリ「GO」で、タクシーを手配できなかった際にアプリ画面に表示される文言。雨の日や夕方など、タクシー利用者が増えそうなときに「GO」を利用したことがある人なら見たことがあるかもしれない。
この「優先パス」は’20年11月から開始したサービスで、注文時に空車車両が見つからなかった場合、将来的に空車になる車両を含め、最も早く利用できる車両をマッチングする機能。AIを活用し、探車を行なうことで、ユーザーはより早く乗車ができるという。
迎車料金とは別途発生する手配料は、’20年11月のリリーズ時点では《東京都980円/神奈川県・千葉県・埼玉県600円/大阪府・京都府・兵庫県500円/その他400円》となっていたが、現在「GO」のホームページ上では《手配料:300円~980円(エリア・需給状況によって変動します。)》となっている。
■SNS上では”優先パス”への不満もちらほら…
最近、X(旧Twitter)などでもこの「優先パス」に関する投稿が増えており、タレントの伊集院光(55)も8月7日放送のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で「優先パス」について言及していた。
「すっげえ暑い日に……暑いと最近ね、タクシー呼ぶアプリ全然来ない。全然つかまんない。僕の使ってるGOっていうシステムは、まず、しばらく『手配します』って言ってから、待ってると、『今、つかまりません』って出るわけ。(中略)空車を探すんじゃなくて、実車の中で、次に空くやつを探すらしい。で、そのすぐにアイツ諦めて、『今いっぱいですから。優先パス使いますか?』って言ってくるのがまずムカつく」
便利なサービスではあるものの、アプリを使うたびに“優先パス”が表示されると、利用者も辟易するようだ。ネットでも同様の声が続出している。
《タクシーアプリのGO、優先パスでしか配車されない。。。》
《タクシーGOで迎車すると、最近必ず優先パス買えって言われるんだが、800円の距離に優先パス買うの腹立つ》
タクシー料金に対し割高な手配料がかかることもあってか、利用者からの評判はイマイチ芳しくない「優先パス」。なかには、“優先パスのほうが儲かるから運転手さんが通常のマッチングを選ばないのではないか”との憶測も。しかし同時に、ネット上では《GOの優先パス、実際に聞いてみたらタクシー運ちゃんには還元されないらしい》という声もあがっている。