「今、ここにいることを選んでくれたみんな、ありがとう。ここから新しい物語を一緒に歩んでいこう」
9月23日、自身初となる日本武道館公演『DEAN FUJIOKA Live 2023“Stars of the Lid”at 日本武道館』を開催したDEAN FUJIOKA(43)。
日本での10年の音楽活動の集大成ともいえる初のベストアルバム『Stars of the Lid』を提げて行われた本公演は、これまで支えてくれたファンへの感謝の意を示すとともに、未来へ向けて新たな一歩を刻む記念すべき公演となった。この記事では、「女性自身」独占のライブ写真も公開する。
’13年、自ら初監督、主演を努めた映画『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』の主題歌として、『My Dimension』をリリースし、日本で本格的な音楽活動を開始。その後、ドラマや映画、アニメなどのタイアップをはじめとするリリースを重ねてきた。本公演のMCでは、10年の活動を振り返り、その道のりが厳しかったことを明かす一幕も。
「’08~’09年くらいからかな。自分で音楽を作り始めて、キャリアを始めて、日本でシングルデビューしてから10年経ったけど、やっぱり簡単なことではなかったですね。それでも前に進んできたし、これからも前に進んでいくし、自分の場合は音楽に救われてきた。だからこそ、自分がこうやって作った曲を通して、みんなとここ武道館で会えたことを本当に奇跡だと思います」
本編終了後も興奮覚めやらぬ会場。アンコールで再びステージに登場したDEANは、日本が震災に見舞われた’11年3月11日にジャカルタで制作した楽曲であり、長く離れていた日本への帰国を考え始めるきっかけとなったという思い出の曲『Priceless』を披露。普段は離れて暮らす3人の子供たちをスペシャルゲストとして招き、家族で一緒に歌い上げるサプライズな演出で会場は感動に包まれた。
公演最後の挨拶で、改めて「今日ここにいることを選んでくれてありがとう」と感謝の言葉を述べたDEAN。
「今ここでみんなと一緒にいられることが本当に幸せです。自分が作った音楽でいろんな出会いに恵まれるということは、音楽に救われてきた自分としては本当に感無量。そして奇跡の体験だと思っています」
さらに武道館に掲げられた日の丸の国旗を見上げながら、「ただいま日本、そして、行ってきます」と挨拶すると、こう続けた。
「地獄行きの船に乗ってくるから。また地獄から必ず帰ってくるので、そのときは大きい声でおかえりと迎えていただけたら嬉しいです。また、この先の未来であいましょう。今日はありがとうございました」
10年の音楽活動で培った楽曲制作のスキルや生バンドによる白熱のライブパフォーマンス、そして音楽への情熱を存分に発揮した日本武道館公演。約2時間のライブの様子は、11月19日にCSテレ朝チャンネル1で正午12時から放送される。
最後に口にした「行ってきます」という言葉に込められたDEANの思いは計り知れないが、ここから始まる新たな物語に注目していきたい。