この秋スタートした新ドラマも多くの作品が初回放送を終えたところ。視聴者はどのような感想を抱いているのだろうか?
そこで、この秋スタートしたプライム帯ドラマの評価を500人に聞いてみた。ちなみに、ドラマスタート前に「期待している秋ドラマ」に関する調査をおこなったところ、第3位は今年1月~3月期に放送された作品の続編となる『大奥 Season2』(NHK)がランクイン。第2位には、向井理と上白石萌歌の出演する『パリピ孔明』(フジテレビ系)が、第1位には本作で6作目を迎える大人気シリーズ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)が選ばれている。
では、がっかりしたドラマをワースト3位から見ていこう。
第3位に選ばれたのは、『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)。二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)と豪華俳優がトリプル主演を務める月9ドラマ。12月25日のクリスマスに起こる1日の出来事を1クールかけて描き、3人のメインキャストそれぞれの視点で別々の話が進行していく。二宮は殺人事件の容疑をかけられた記憶喪失の男を、大沢は妻を亡くした孤独なシェフを、中谷は料理番組への左遷がきまった報道キャスターを演じる。
しかし、このドラマの肝である「3視点」が視聴者を混乱させたようだ。がっかりだった理由としては、
《話しが同時進行なのが3つもあり、場面が変わってばかりでつまらない感満悦》
《場面が多すぎて内容がよくわからない》
《3人の主人公の視点から物語が進んでいくが、それぞれの主人公のストーリー展開が細切れで内容が入ってこない》
《ストーリー展開につながりがなく、見ていても全くおもしろい・続けてみたいという気にならなく1話で見るのをやめた。出演者が魅力的なだけに残念》
と細切れのストーリーがわかりにくいとの意見が大半だった。
第2位に選ばれてしまったのは、『たとえあなたを忘れても』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。ピアニストになる夢に挫折した堀田真由(25)演じるヒロインと、萩原利久(24)演じる記憶障害のあるキッチンカーの店主の恋物語。番組オリジナルグッズが即完売するなど、一部には熱烈な人気を得るものの、一方で落ち着いたラブストーリーのため、”印象に残らない”との指摘が。
《印象に残らなかった》
《おもしろくなかった》
《ヒロインの存在が薄い》
《キャストの演技が下手だった》
廃墟に置かれていたピアノをヒロインが弾くシーンがあるのだが、放置されていたピアノの調律があっているのはさすがにファンタジーとのツッコミもよせられた。
1位となってしまったのは『パリピ孔明』(フジテレビ系)。向井理(41)が演じる天才軍師・諸葛孔明は2023年ハロウィーンの渋谷に転生。見知らぬ酔っ払いに連れていかれたライブハウスで上白石萌歌(23)が演じる月見英子のステージを見て、その歌声に魅了されることに。孔明は歌手を目指す英子の夢を叶えるため、軍師になることを決意する。
原作が単行本の累計部数が160万部を超える大ヒット漫画の本作。’22年にはアニメ化もされており、どうしてもそれらと比較してしまうひとが多かったようだ。
《原作通りじゃなくてガッカリしました》
《アニメが良かったので同程度の盛り上がりを期待したがそれ程でもなかった。》
《始まってすぐつまらないと思った。よくわからないストーリーだから。》
《漫画の方がよい》
《思ったほど面白くない》
ドラマ放送前に行った「期待しているドラマ」調査では2位に選ばれていた本作。期待が大きかったことも「がっかり」の要因になってしまったのかもしれない。
ほとんどのドラマがまだ始まったばかり。これからの展開で面白くなる可能性に期待したい。
【秋の新ドラマ「がっかり」ランキング】
1位:パリピ孔明
2位:たとえあなたを忘れても
3位:ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~
4位:相棒 season22
5位:大奥