結婚し、記者会見に臨んだ眞子さんと小室圭さん /(C)JMPA 画像を見る

眞子さん小室圭さんが結婚した2021年10月26日から今年で2年が経った。2人の結婚を巡っては、皇族の女性が結婚するにあたって行われる納采の儀(一般の結納にあたり、相手方男性の親族が使者として御所や宮邸を訪れ、ドレス用の服地や清酒、鯛などを納める)が行われないことをはじめとして、一連の行事や儀式、そして結婚式もないという、皇室の歴史においても前例のない結婚となった。

 

結婚した翌月となる2021年11月14日、ニューヨークへ飛び立ち、2人はアメリカでの新生活を営み始めた。小室さんは3度目の受験でNY州司法試験に合格して弁護士としてのキャリアをスタートし、眞子さんはメトロポリタン美術館で“見習い学芸員”として活動しているなどと報じられてきた一方、元皇族らしからぬ姿を報じられるようになっている。

 

「英紙『デイリー・メール』が、バスの車内で小室さんが眞子さんの方に手をまわして密着する姿を報じたりしたほか、一部週刊誌もカップケーキを食べさせ合う光景を報じています。隠す様子がいっさいなく、公然と“イチャつく様子”をキャッチされていること自体、眞子さんが“元皇族”とは思えないほどの行動だと思います」(皇室担当記者)

 

眞子さんの以前にも、結婚し皇籍を離れ、一般人として生活する女性皇族の例は数多い。眞子さんと小室さんが“異質”に見えるのはなぜなのか。2012年に政府の皇室制度に関する有識者ヒアリングにも招かれ、近現代の皇室に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう語る。

 

「民間でも、結婚した夫婦は結納や結婚式における親族などへの挨拶といったものがありますが、そうした行事を省略して、籍だけ入れた夫婦となった形といえます。現代社会では、こうした入籍だけの結婚はけっして珍しいものではありません。しかし、戦後の皇族女性の結婚としては、眞子さんと小室さんのケースが初めてのことでした。

 

眞子さんは、皇族女性が皇籍離脱する際に受領する約1億数千万円の一時金を辞退したことも異例でした。とはいえ、“眞子さんが長年得ていた皇族費を持参した”“アメリカへ移住した際に外務省や在米公館が支援に動いた”とも一部で報じられ、眞子さんに対しては“元皇族という立場を活用している”という強い批判が巻き起こりました。

 

また小室さんについても、“眞子さんのネームバリューを出世のために役立てている”という声が上がっていました。いずれにしても、一時金を辞退したにもかかわらず元内親王の夫婦として水準の高い暮らしの維持を求めたことに、さまざまなことで無理が生じてしまった結果なのだと思います」

 

一般人のように、NYの街中で堂々とカップルらしく振舞う眞子さんと小室さんの姿に対しても、小田部さんは違和感を持っているという。

 

「民間人になったとはいえ、元皇族である眞子さんとその夫という社会的な立場と責任は容易には無くなることはありません。何らかの利益を目的として、近づいてきたり、支援を惜しまなかったりする人々もいるわけです。終戦後、皇籍を離脱した旧宮家の元皇族の中には、ビジネスの分野で利用され、大きな損害を被った方もいたのです。

 

それゆえに、皇籍を離脱して一般人になったとしても、ご実家である皇室の社会的立場や名誉、品性を傷つけるような振る舞いは好ましくなく、そうしたふるまいは避けるべきでしょう。そうした意識が国民の間にあるからこそ、これまでの批判に繋がっている部分があるのでしょう」

 

次ページ >黒田清子さんと眞子さんの相違点

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: