複数の後輩選手へのパワハラ疑惑が浮上し、現在は自宅謹慎処分が下されている楽天・安楽智大選手(27)。疑惑を受け、球団は選手や関係者らに対しアンケート調査を実施しており、パワハラの事実が判明次第「厳しく対処する」としている。
チームの選手から森井球団社長らに相談があり表沙汰になった今回の問題。各メディアによると、平手で頭部付近を殴られたという暴力から、試合前、ロッカールームで逆立ちにさせられ下着を脱がされたというものまで、現在在籍していない選手も含めて複数の報告があったという。
「まだ調査中ではありますが、もし事実と認められた場合、出場停止や謹慎といった処分はもちろん、契約更改も無期限延期されていますから放出される可能性もあるでしょう。先の宝塚でのいじめ報道で世間が敏感になっている今、球団としても長期に渡ってパワハラを行ってきた選手を置いてはおけないでしょう」(スポーツ紙記者)
球界での後輩への暴力事件といえば、中田翔選手(34)が記憶に新しい。
’21年8月4日、試合前に後輩選手に対し暴力行為を行っていたことが判明し、試合中に退場し、自宅謹慎を命じられた中田。その後、9日間の出場停止処分が下されましたが、同月20日に、無償トレードで巨人に移籍することが発表された。
「暴力行為をしていたにもかかわらず、巨人に無償トレードし、移籍後すぐに1軍の試合に出場していたことは“高待遇”“甘すぎる”と批判も招きました。中田選手の場合、被害を受けた選手とはもともと親しい関係性だったのと、被害者側が『大事にしたくない』と申し出をしていたことが配慮されたのでしょう。
さらにこの当時の中田選手は日ハムの主力選手。突発的な出来事をきっかけに、このまま野球人生を終わらせてしまってはもったいないという監督らの思いもあり、温情措置が取られた側面もあるかもしれません。実際、移籍後も中田選手は主砲として活躍しました」(前出・スポーツ紙記者)
しかし、もし安楽のパワハラが事実認定された場合、中田と同じようにはいかないという。
「安楽選手のパワハラは、複数の選手から報告されているうえ、期間も長期にわたり常習性も指摘されています。一部メディアでは、高校時代からハラスメント行為をしていたという報道されています。
肝心の野球の成績も、ドラ1で入団したわりには毎年数勝するのみで、9年間で18勝にとどまっています。チームへの貢献度もほとんどなく、問題を起こしたとなると、クビになった場合、中田選手のように引き取りたいと志願する球団もいないでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
30日に来季の契約保留者名簿の提出期限を迎える今、「自由契約になるのでは」という報道も出ている安楽。拾う神は果たして現れるのかーー。