12月4日、日本大学アメリカンフットボール部の薬物問題について、同大学の林真理子理事長(69)らが記者会見を行った。
林理事長は「違法薬物をめぐって逮捕・起訴されたこと、また、大学としての一連の対応の混乱により大変なご心配とご迷惑をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪。アメフト部の存続については継続審議しているという。
日大アメフト部は`18年にも不祥事を起こしている。’18年5月6日に行われた関西学院大学との定期戦で当時三年生だった宮川泰介選手(25)が3度パーソナルファールを犯して退場に。その際のひとつのタックルで、プレー終了後の選手に意図的にぶつかっていると見受けられるものがあり、この映像がSNS上で拡散。
反則行為を行うように当時監督だった内田正人氏(68)から圧力があったことなどが明らかになると、連日ワイドショーなどで取り上げられ大問題に。日大アメフト部は監督・コーチ陣を一新し、1シーズンにわたる公式戦への出場停止措置を経て’19年の秋に公式戦復帰した。
’18年5月22日に開かれた会見で、「もちろん僕がアメリカンフットボールを続けていく権利はないと思ってますし、この先、アメリカンフットボールをやるつもりはありません」と語っていた宮川選手のその後とは――。
「“厳しいチーム状況を立て直していくチームメイトをよそに、私自身がチームの為に何もせずにいることが無責任”という思いから、事件5カ月後の’18年10月からアメフト部に復帰しました。そして翌年、出場停止を受けて関東大学1部下位リーグに降格していた日本大学を上位リーグに昇格させました。
そして卒業後にはアメリカンフットボール日本社会人Xリーグの強豪・富士通に加入し、’21年と’22年にはアメリカンフットボール日本選手権で優勝しています」(スポーツ紙記者)
危険タックルで日本中の注目を集めた宮川選手は、失敗を経てアメリカンフットボールの看板プレーヤーになっていた。