「大谷選手を見ていると、ルーキーのころからまさに野球一辺倒、もはや野球と結婚しているような生活を送っていますよね」
そう話すのはスポーツライターの小林信也さんだ。プロスポーツ史上最高額の契約を結んだ大谷翔平(29)が、結婚相手にどんな女性を選ぶのかも関心事の一つになっている。
12月15日(日本時間)、ドジャースへの入団会見が行われた同日、「ディップ株式会社」のブランドアンバサダーに大谷が就任することが発表された。それにあたって公開された同社・冨田英揮CEOとの対談動画で、大谷は自身の結婚観について次のように言及している。
「結婚とか、子どもももちろん含めて、平穏に暮らしたいなって。心が平穏なのが何よりもいいことかなと思うので、私生活はそういうふうでありたいと思っています」
しかし、結婚生活に平穏を求めるという点においては、空前絶後の契約が“足かせ”にもなりそうだ。前出の小林さんは語る。
「メジャーでは、選手の家族もチームの一員という考え方があります。ドジャースという人に球団、さらには大谷選手の奥さんとなれば、注目度は計り知れないでしょう」
来季から大谷のチームメイトになる’18年のMVPムーキー・ベッツ外野手(31)は、中学時代からの純愛を貫いて’21年にブリアナ夫人と結婚。’20年のMVPフレディ・フリーマン内野手(34)も、やはり学生時代から親交のあったチェルシー夫人と’14年に結婚している。両夫人とも、現地では絶大な知名度を誇る。
さらに、メジャーリーガーの妻はいわゆる“奥様会”での活動を余儀なくされることに。
「メジャーリーガーは高額な収入を得ていることから、チャリティ活動など社会に貢献する姿勢が求められます。オンシーズンの期間は、夫人たちが代わって奉仕活動にあたるのです」(スポーツ紙記者)
球場で応援する際の服装も「夫に恥をかかせてはいけない」という奥様会のルールがあるという。元メジャーリーガー・田口壮氏(現オリックス・バファローズコーチ)の妻・恵美子氏は、著書『メジャーリーガーの女房~ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏~』(マイコミ新書)の中で次のように語っている。
《近くに座るファンが、興味津々という目線を向けているのは明らかだ。奥さんたちも、選手の妻である、という意識を高く持ち、球場にやってくるにしてはやや華やかとも言える服装で現れる》
前人未到の活躍が期待されるなか“平穏な結婚生活”は、契約が終了する40歳ごろまでお預け、というのが現実的かもしれない。“結婚のハードル”もまた、桁違いに高くなってしまったようだ。