24年1月2、3日に開催される「第100回 箱根駅伝(正式名称=東京箱根間往復大学駅伝競走)」。記念すべき節目の大会では、昨年の大会で上位に入ったシード校と、23年10月に行われた予選会通過校の計17大学が健脚を競う。
「優勝候補の最有力と目されているのが駒澤大学。昨年は『出雲駅伝』『全日本大学駅伝』『箱根駅伝』の3大会をすべて制覇する『大学駅伝三冠』を達成。今シーズンも『出雲』『全日本』においてすべての区間で首位を譲らない圧倒的な強さをみせています。実業団選手も含めてトップランナーの基準とされる“トラック10000mで27分台”の記録を持つ選手が3人エントリーしており、『一強』の呼び声も高いです」(スポーツ紙記者)
王者・駒澤を追うチームには、昨年の箱根駅伝で2位に入った中央大学、同3位の青山学院大学、同4位の國學院大學などが挙げられている。
優勝予想では駒澤大学を推す声が圧倒的であるなか、テレビや現地で歓声を送る人たちが「応援したい」と思っている大学はどこなのだろうか。本誌は、「第100回箱根駅伝で応援したいチーム」に関するアンケートを実施。その理由と合わせて調査したところ、「自分や家族の母校だから」という回答のほかにも、さまざまな“推し”の理由が見えてきた。
3位に入ったのは、早稲田大学(43票)だ。箱根駅伝の原点は、1920年に開催された「四大校駅伝競走」。その出場校である明治大、東京高等師範(現・筑波大)、慶應義塾大、早稲田大の四校は「オリジナル4」と呼ばれる伝統校だ。早稲田大学は2010年度は大学駅伝三冠を成し遂げている。節目の大会で伝統校の躍進が期待されている。
《瀬古選手がいたから》
《伝統校なので》
《大学スポーツ全般早稲田推し》
《強豪校だから》
《息子が卒業した大学だから》
2位は優勝候補筆頭の駒澤大学(84票)。レース中、運営管理者から選手に向けて発する「男だろ!」という掛け声が箱根駅伝名物ともいわれた大八木弘明氏が昨シーズンで現場の責任者を離れ、総監督に就任。後任は大八木氏の教え子で、かつてのマラソン日本記録保持者でもある藤田敦史監督が務めている。新体制移行後初めてのシーズンだが、前出のとおり充実した戦力を誇り、他校を圧倒している。
《三冠を取らせてあげたいから》
《監督が変わってからの初めての箱根駅伝だからです》
《大学駅伝3冠を1区から独走でかなえてもらえたい。必ず出来る》
《偉業を成し遂げて欲しい》
《テレビで寮の様子を紹介していて、好感を持ったたから》
優勝候補の“一強”、駒澤大学を抑えて、“応援したい大学”の首位に立ったのは青山学院大学(146票)だ。91回大会箱根駅伝で初優勝を飾ると、そこからの四連覇を含む6回の優勝をはたすなど、毎年のように優勝争いに名を連ねてきた。04年に就任した原晋監督は、低迷していた青学を強豪校にのし上げた育成手腕が注目され、いくつもの書籍を出版、テレビ番組でコメンテーターを務めるなど、幅広く活躍している。
《強豪チームで面白いレースを見せてくれるから》
《爽やかなところ》
《監督を中心として自由な雰囲気でチームが良くまとまっていて好ましい》
《監督さんがテレビのコメンテータとして出ていて好感が持てるから》
《「走らされている」ように見える大学もある中、青学は「走るのが楽しい!」ように見え、見ていて気持ちが良い》
前回大会では、往路27.5%、復路29.6%という高視聴率を記録。さらに注目が集まる記念すべき100回目の箱根駅伝をどの大学が制するのか。
■「第100回 箱根駅伝」応援したい大学ランキングTOP3
1位:青山学院大学 146票
2位:駒澤大学 84票
3位:早稲田大学 43票
【調査概要】
調査期間:2023年12月18~19日
調査対象:40代以上の男女500人
調査方法:WEBでのアンケート(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)