「今回の裏金の問題に関して、収支報告書の訂正が当然相次いでおるということでございますが、本当に信じられないような訂正もいくつもあるわけですね」
2月8日の衆議院予算委員会で、こう指摘したのは立憲民主党の藤岡隆雄衆議院議員(46)。
自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件や政策活動費問題について追求するなかで、二階俊博元幹事長(84)の“衝撃的な使途”を明かしたのだ。
二階元幹事長をめぐっては、幹事長時代の’16年から5年間にわたって約50億円の政策活動費を自民党から受け取っていたとされている。
しかし岸田文雄首相(66)は5日の衆議院予算委員会で、野党議員から使途を確認するよう迫られるも「確認するまでもなく、適切に使用されているものだと認識している」などと消極的な姿勢を見せていた。
そうしたなか、冒頭の指摘に続けて「その中で1つ疑問に思ったことについて、官房長官にお伺いをしたいと思います」と切り出した藤岡議員。二階元幹事長の資金管理団体「新政経研究会」の収支報告書について、こう述べたのだった。
「今回、収入の訂正と合わせて支出面で調査研究費の書籍代というのが、なんと3年間で約3500万円も書籍代の追加がなされております。家一軒建つくらいの書籍代に支出をされたということで、3500万円ですから一体何万冊を購入されたのか、使途について非常に説明が求められると思います」
その上で林芳正官房長官(63)に、「裏金見合いのお金ということも当然考えられるわけでございますから、3500万円の書籍代についてどういう理由でこのように訂正をされて、一体どういう書籍を購入されたのか」と追求した。
しかし林官房長官は、「官房長官といたしまして、個々の政治団体の収支報告書の内容について確認を求める立場になく、ご指摘の内容についてお答えする立場にないと考えております」との回答に留まった。
二階元幹事長が書籍代に3年間で3500万円も費やしていたことに、SNSでは衝撃が広がっている。
《本屋か》
《店ごと買ったんか?》
《書籍3500万はほんとミニ図書館できるやん》
《本棚見せてもらおうじゃないか》
《明細を出してくださいとしか言いようがない》
どのような書籍を購入したのか、二階元幹事長にはぜひ説明をしてもらいたい。