昨年末から「週刊文春」で性加害疑惑が報じられ、発行元の文藝春秋に約5億5000万円の損害賠償や謝罪広告を求めて提訴したダウンタウン・松本人志(60)。裁判の第1回口頭弁論期日は、3月28日に東京地裁で予定されているという。
「松本さんは東京や大阪、福岡の高級ホテルで後輩芸人らと飲み会を開催し、後輩芸人が集めた女性に性的行為を迫ったと報じられています。記事ではたむらけんじさん(50)や渡邊センスさん(40)が松本さんに女性を差し出したとして、その行為は“献上”や“性接待”、“SEX上納システム”との言葉で伝えられました。
ですが吉本興業は裁判にあたって、《「性加害」に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたい》と公式サイトで主張。たむらさんと渡邊さんも“飲み会があったことは事実”としつつも、“女性をモノのように扱っていない”“性接待や上納システムを目的とした飲み会ではない”と猛反論しています。ただ、性行為があったとの報道は否定されていない形なので、裁判の争点に注目が集まっています」(週刊誌記者)
■「嘘ついてんじゃん」「シンプルに謝ればいいんじゃないかなと思います」
各ワイドショーでも連日特集が組まれるなか、松本とも共演機会が多かった元HKT48・村重杏奈(25)の持論に注目が集まっている。
2月24日放送の『LIVEコネクト!』(関西テレビ)では、松本の訴状の内容を詳報する22日発売の「週刊文春」を取り上げた。松本側は「客観的証拠は存在しない」「極めて杜撰な取材活動」と争う姿勢を示したが、文春側も取材経緯や主張を展開。
ゲスト出演した元裁判官の森島正彦弁護士は、松本の提訴について「狙いは“勝訴ではない”のでは?」と分析していた。
MCの石井亮次アナウンサー(46)は、「真実相当性が認められて、文春が勝訴する可能性がある松本さんサイドが、敗訴になる可能性はあるけど、強要やったかどうかっていうのはグレーなまま終わる可能性があるんで、もしかしたら松本さんはそれを狙っているんじゃないかという結論でございます」と見解の意図をかみ砕いて説明。
続けて「あくまでも森島先生の分析ですが」と前置きした上で、「どうですか?」と村重に意見を求めた。
すると村重は、「VTR見てて思ったのが、後輩芸人の方が『性的なことは一切ない』みたいなことを言ってたじゃないですか」と指摘。すぐに石井アナが「あの、『上納システムではないよ』って」と訂正するも、「『絶対にない』って言ってたのに、結局いま、松本さんが言ってるのは『強要したわけではない』みたいな。じゃあ、そもそも嘘ついてんじゃんって。もう周りも」と厳しく言い放った。
改めて石井アナが「本当に細かく見ると、そういうシステムを目的とした飲み会ではない。『性的行為なんてなかった』とは周りは言ってないですね」と補ったが、村重はこう主張したのだった。
「飲み会をするのは悪いとは思わないし、正直、芸能人がいるってなったら行っちゃう気持ちもわかるんです。女の子の立場からしたら。だって見てみたいし、芸能人。でも、そこで『(女性が)怖い思いをした』って言ってるんだったら、『性的なことを目的とした飲み会ではなかった』とは言ってるけど、シンプルに謝ればいいんじゃないかなと思います」
石井アナが「つまり、『(女性が)嫌な思いをしたんやったらゴメンって言って』ってことでしょ? そこで、う~ん……」と言葉を詰まらせると、村重は「だって『嫌だ』って(気持ちは)、人の価値観で変わりますけど」 とコメントしていた。