2018年夏、須崎御用邸でのご静養では、天皇陛下の濃紺のパンツに雅子さまは透け感のある紺のジャケット、愛子さまはチェックのワンピースで、清涼感あふれる濃淡が 画像を見る

天皇ご一家のお出かけの際などに見受けられる、色合いがリンクしているコーデ。皇室の方々の装いに詳しいファッション評論家の石原裕子さんに、その“効果”を聞いた。

 

「お召し物を似たスタイルや優しい色合いでお揃えになることで、多くの人々にご一家の仲睦まじさが一層伝わりやすくなっているのです」

 

さらに令和の御代となってから、両陛下のさりげない色合わせが“定番コーデ”となったと、前出の石原さんは指摘する。

 

「ご即位の少し前から、天皇陛下のネクタイと雅子さまのお召し物の色コーデがよく見られるようになりました。令和となってから話題を呼び、『リンクコーデ』という言葉が両陛下の装いから広く認識されるようになったのです。

 

いわゆるペアルックではなく、装いの中のちょっとした色使いで表現されるお揃いのコーデは、実に両陛下らしいといえるでしょう。そこには、“相手を生かし、自分も生かしながらお互いを思いやる”というお気持ちを感じます。両陛下は、見つめ合われるお姿やコーデで夫婦愛を形にされているように思います」

 

両陛下が生み出されたリンクコーデの形には、令和の御代らしさが表れていると言える。また、毎年公開される新年用のご一家の写真にも、リンクコーデに凝らされた工夫が見て取れるという。

 

「一連の色やスタイルのコーデを拝見すると、天皇陛下を中心にされ、ご一家でご一緒にお考えになったものだとお見受けできます。“双子コーデ”のようなすべて同じ装いにされないところも見た人に好感を抱かせる理由のひとつでしょう。

 

やりすぎでないリンクコーデは常識的で、違和感を持たせることがないように思います」(前出・石原さん)

 

スタイル、色合い、柄のデザイン……リンクコーデに表れたご一家の絆と愛は、永遠に輝きを放つ――。

 

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