3月20日に学習院大学を卒業される愛子さま。在学中は学業に専念されてきた愛子さまだが、昨年12月には卒業論文を提出。タイトルこそ明らかにされていないが、テーマは『中世の和歌』に関するものだったという。
「文学部日本語日本文学科に在籍されていた愛子さまは、かねて日本の古典、なかでも平安文学にご興味を持たれていました。特に夢中になっていらっしゃったのが『源氏物語』だといわれています」(全国紙記者)
日本の古典名作として今なお語り継がれる『源氏物語』。ご存じの通り、現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』は『源氏物語』を書いた紫式部の生涯を描いた作品となっている。
「のちに紫式部となるヒロイン・まひろを吉高由里子さんが、そしてまひろと“特別な絆”で結ばれる藤原道長を柄本佑さんが演じています。最近では、自身の気持ちを隠さなくなってきた道長に対し、どうにかして遠ざけようというまひろとの“恋の駆け引き”に視聴者の注目が高まっています」(ドラマ担当記者)
「天皇陛下はご公務などで朝ドラや大河ドラマに関する話題にふれられていますが、特にNHKの番組を視聴されています。愛子さまも今回の大河ドラマを視聴されている可能性はありますね」(前出の記者)
また、愛子さまと『光る君へ』を結びつけるもう一つのエピソードが。じつは、愛子さまは学習院初等科6年生のころ、文集に「藤原道長」をテーマにレポートを提出されているのだ。
テーマ設定の背景は次のようにつづられている。
《授業で藤原道長について学習している時に、「御堂関白記」に少し触れ、また、学習する前にも新聞で「御堂関白記」がユネスコの記憶遺産に登録されたという記事を見たので、一度実物を見てみたいと思った。それで、夏休みに、東京国立博物館で開催された特別展「和様の書」に行き、「御堂関白記」を見て、これほど古い日記がよく残っているものだと驚いた。そこで、この日記を書いた藤原道長について詳しく知りたいと思い、調べることにした》
レポートでは、天皇の結婚についてもつづられている。
《藤原氏は、自分の娘を天皇のきさきとして、外戚関係を築くことにより、勢力を伸ばしていった。その中でも、藤原道長は4人の娘を天皇と結婚させ、摂政や内覧の座について権力 を手中におさめていったことが分かった》
最後は、《道長の人生は本当に幸せだったのだろうか》という一文で締めくくられている。
論理的に構成され、高い文章力でまとめられたこのレポートを、本誌は当時“超秀才レポート”と報じている。
「それほどまで道長に関心を持たれている愛子さまだけに、ドラマで柄本佑さんが演じる道長にも特に注目されているのではないでしょうか。脚本担当の大石静さんが描くストーリーは、初回から多くの人をひきつけています。愛子さまもひきこまれていらっしゃるかもしれませんね」(前出の記者)
4月からは新社会人として日本赤十字社に勤務される愛子さま。思い入れのある時代を描いた大河ドラマは、新生活のいい息抜きになるかもしれない。