「石田さんは初めての朝ドラ出演にあたって、かなり気合が入っているそうです。“子供を思う強い母”の姿が、早くも視聴者を引きつけています」(テレビ局関係者)
NHK連続テレビ小説『虎に翼』で、ヒロイン・猪爪寅子(伊藤沙莉)の母・はるを演じている石田ゆり子(54)。
4月5日放送回では、寅子を「甘やかされて育ったお嬢さん」と見下す裁判官・桂場(松山ケンイチ)に対し、はるが「お黙んなさい!」と一喝。このシーンに留飲を下げた視聴者も多かったようだ。
朝ドラで“強い母”という新たな役どころに挑戦している石田だが、じつはプライベートでも大きな一歩を踏み出していた。
石田は芸能活動を行うための個人事務所を99年に設立し社長を務めているが、54歳の誕生日当日に新会社を設立していたのだ。会社登記によれば、目的には《不動産売買、賃貸及び管理》のみを掲げている。
「石田さんは16年に都内の一等地を購入し、建物と合わせて3億円ともされる自宅を建設しています。その後も、自宅以外に複数の高級マンションを所有。その資産総額は7億円と報じられたこともあります」(芸能関係者)
不動産ビジネスの才能があるのは明らかだが、新たに会社を設立したのは何を意図してのことなのだろうか。不動産ジャーナリストの榊淳司さんは次のように語る。
「主なメリットとしては、法人税の対象となることで節税できること、もろもろの出費を経費として計上できること、さらに金融機関から融資を受けやすくなることなどが挙げられます。
会社を設立すると、税理士に決算を依頼するなどの費用も掛かりますが、所有する不動産の価値が億単位となれば、メリットのほうが大きいでしょう」
また、会社設立前の昨年7月、ドラマ『転職の魔王様』(フジテレビ系)の制作発表に出席した際、石田は次のように語っている。
「最近、セリフ覚えが悪くて忘れちゃう……」
女優として活動を続けていくうえでの不安も、不動産ビジネスを本格化させる背景にあったのか。前出の芸能関係者は話す。
「石田さんは現在、6匹の保護猫、1頭の保護犬と暮らしており、自宅を“ゆりごろう王国”と呼んでいます。『常に犬や猫が主体』と話すほど、彼らを守るという意志が強いのです」(芸能関係者)
“俳優以外の収入源も確保することが、動物たちの生活の安定につながる”――。その思いも、不動産会社設立を後押ししたのだろう。朝ドラで演じる母・はると同じように、石田自身も“子供たち”を思う愛情であふれていたのだ。
4月5日放送回の終了後、石田は自身のInstagramで次のようにつづっている。
《わたしの演じるはるさんも、本日は自分の殻を自分で破った瞬間があり ともかく、人生は動き出しました。がんばれ寅子。がんばれみんな》
“朝ドラ女優”と同時に“不動産女王”として、石田はますます輝きを放っていきそうだ。