5月18日と20日、大人気バンドRED HOT CHILI PEPPERSの来日公演が東京ドームで行われた。初日のチケットはソールドアウト。さらに両公演とも終演後、SNSに興奮した様子でライブの感想を書くファンが続出。世界的バンドの貴重なライブは、大盛況のうちに幕を下ろした。
ところが、レッチリのライブに対して複雑な気持ちになった人もーー。それは、歌手の柴田淳(47)だ。’01年10月にメジャーデビューを果たした柴田は、これまで13枚のオリジナルアルバムをリリース。自作曲で根強い人気を誇るだけでなく、’12年のカバーアルバム『COVER70’s』が「第5回CDショップ大賞」全日本CDショップ店員組合2013特別賞を受賞している。
そんな柴田は20日、Instagramのストーリーを更新。そしてレッチリの来日公演のチケットの写真をアップし、こう綴った。
《お願いだからチケットを予告なく送って来ないで下さい》
《私の手元にすぐ届くことはありません》
さらに柴田は《勿体ない〜〜 そして腰がこんな状況 受け取っても行けなかった… でも誰かにあげられたのに 同業者として本当に空席にして申し訳ないしやるせない ありがたいけどこちらにもスケジュールがある チケットは送らないで… 予告なく送らないで…》とファンに苦言を呈した。
柴田が突然のプレゼントに困惑するのも、無理はないかもしれない。実はチケットはVIP S席のもので、その価格はなんと48,800円!また柴田はXでもチケットの写真をアップし、《オーノー お願いだから、チケットは送らないでくれっっ!!勿体無い!!》と投稿。そして、こう続けた。
《チケット送るのはやめて下さい 同業者の端くれとして空席を作るのは本当に辛いです そしてお金も勿体無い どんなに凄いライブであってもこちらにも都合があります 現に今 腰を痛めて近所をゆっくり歩くのが精一杯です。譲渡するにも誰かを探す時間が必要に… 何度も言ってます 有難う御免なさい》
レッチリファンにとってVIP席は垂涎もの。ファンとしては“もし都合がつけば”くらいの感覚だったのかもしれないが、柴田にとっては行けないことで”空席”を作ってしまうことが、むしろ負担になってしまったようだ。どんなに素晴らしいプレゼントでも、贈る際には一度立ち止まって、“相手がもらって嬉しいのか?”を考える必要があるだろう。